秘めてるもの【浦原喜助】

episode39 ページ41

敵「なんだぁ？もう降参か？」




茶化すように話しかける隊員




『降参なんかする訳ないだろう。馬鹿か？』




敵「っ、随分と言ってるくれるじゃねぇか。けど、俺は今、最っ高に気分がいいんだっ！！なぜだか分かるか？」



何も答えずにただ話に耳を傾ける



敵「お前の兄貴は生絶花(せいぜつか)で死ぬんだからなぁっ！！」




信じられない言葉を聞いて驚愕する




『お前……何を、言っている？』





敵「だから、あの生絶花っつてんだ！解毒剤なんてない、致死率100％の猛毒がお前の
兄貴の命を蝕んでいるんだよ！」





『花はすべて護廷十三隊が燃やしたはず……！』




敵「それがあったんだよなぁ、まっ、見つけ出すのに相当苦労したが……」





そのあと隊員がゴニョニョと話していたが何も聞こえなかった。




(兄さんが、死ぬ……？)


その言葉が私の中を埋めていく




兄さんがいない未来なんて、明かりひとつもない真っ暗な道を歩くのと等しかった




悲しみ？怒り？そんなものじゃない




"絶望"




その言葉がピッタリとはまった




『もう、いい……』





敵「は？」





『もういい……死ね』





刀を抜き、自分の手のひらを貫通させた





『卍解、常闇無限地獄(とこやみむげんじごく)』

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