秘めてるもの【浦原喜助】

episode37 ページ39

『これで形成逆転……口程にもないね』





刀を鞘に収め、隊員に向かって歩く






敵「や、やめろ……く、来るじゃねぇっ！！」






尻もちをついてブンブンと振り回す刀





あまりにも幼稚すぎて、ため息をついた




『なってないな、お前ほんとに暗殺部隊所属か？』





隊員に手を伸ばそうとした瞬間






敵「なーんちゃって。死ね！四楓院Aっ！！」






『なっ！！』





勘と本能で瞬時に隊員との距離をとる





(なんだ……？何が、？)






考える暇もなく、それは襲ってきた






『がっ、はっ、グッ……！！お、おま、えぇ！！……っ！』




突然、何かに首を絞められる






強烈な圧迫感。まともに呼吸ができない







少しでも首元を緩ませようと、首と首に巻きついている物の間に手を入れる。


だか、


指の第一関節までくらいしか入らず、どんどん力が強くなってくる


精一杯の力を込めて離そうとするがビクともしない







そして、隊員は立ち上がり口を開いた






敵「てめえの力じゃ無理だぜ、その霊具は霊吸虫(れいきゅうちゅう)って言ってな……」






敵「対象の首に巻き付ついて霊圧を空になるまで吸収してから、対象を絞め殺すんだよ」




敵「ちなみに、吸収する霊圧の量、純度によって絞める強さは変わってくる。てめぇは霊圧の純度が高いからな……コイツも美味かったんだろ、」





敵「それにお前ら兄妹が、霊圧が空になっても平気なのとっくに知ってんだぜ？まんまと、俺の演技に騙されてなぁ……滑稽だったわ！！」




ハッハッ！！と笑いながら嘲笑う




『く、そ……』




立っているのもままならず、ついに地面に膝をついてしまった




敵「これで形成逆転だ、死ね」




そう言って茂から出てきたのは数十人の暗殺部隊



(伏兵か……！)





暗殺部隊全員、刀を構えこちらに向かってくる




間合いも詰められ


その刀は振り下ろされた

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