episode30 ページ32
兄「目が覚めたか！良かった……」
段々とくっきり見えてくる兄さんの顔
一瞬、兄さんの泣きそうな顔がみえたが、今は笑っている
気のせいだと思い、私は兄さんに笑いかけた
『わざわざごめんなさい、兄さん。でもここにきちゃダメだよ。怒られちゃう……』
兄さんは四楓院家特徴を受け継いで才能もある
私も兄さんと同じように才能はあるが虚のような見た目を持つ
まさに天と地の差
兄「なんだと！！熱出してるお前をほっとけるわけないだろ！」
耳元で怒る兄さん
私は下唇をキュッと噛み、覚悟を決めた
『……っといてよ』
兄「なんて？」
私の言葉を聞き取れなかった兄さんが聞き直す
『もうほっといてよっ！！！』
歯を食いしばって激痛が走る体を起こす
兄「お、おい！まだ寝とけっ……」
『だいたいっ、兄さんがこっちに来ると迷惑をかけるのは私なのっ！兄さん、私の気持ち考えたことあった！？』
息を切らしながら、兄さんに言う
『私はっ！兄さんとは違うのっっ！！』
兄さんが来てくれた喜びと、みんなから嫌われている悲しさがごちゃ混ぜになって涙が溢れてくる
本当は兄さんにこんなことを言いたくなかった
本当は兄さんと笑っていたい
本当は兄さんと遊びたい
ほんとは、ずっと傍にいてほしい、
ただそれだけ
兄「っ……、怒りながら泣いてんじゃねーよ！」
すると兄さんは立ち上がり
兄「ああ、そうか、分かったさ！Aはそんなことを思ってたって事がな！」
そう言って兄さんは瞬歩で消えた
『はぁ、はぁ、……うっ、！』
ズキズキとする背中をゆっくり下ろし、溢れる涙を拭う
(これで、これで、いい……私が兄さんを突き放せば、)
(兄さんの足枷になっている私を置いて、陽の光が届く道を歩けるから)
『ご、ごめん、なさい……に、にい、さん』
それから兄さんとは顔を合わせることも、喋ることはなく
私達、兄妹は成長していった
────
後ちょっと！
今回は長くてすみません、
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夏夜(プロフ) - 明里香さん» 直ぐに訂正させてもらいました！まだ誤字脱字等ありましたら、またコメントして下さると幸いです！m(*_ _)m (8月16日 11時) (
レス) id: 4c41f768c0 (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 41話、受け継次ぐじゃなくて、受け継ぐです。 (8月9日 1時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：夏夜 | 作成日時：2023年7月23日 1時
