秘めてるもの【浦原喜助】

episode25 ページ27

尺魂界から現世に戻った日の夜は

月があまりにも大きくて、眩しかった







あの日を思い出すように────





※



ある日、四楓院家直系に双子が生まれた


双子の兄である、四楓院夜(よる)


そして、双子の妹である四楓院A




双子は髪と目の色は一緒だったが、肌の色は違った




兄の方は肌は浅黒く、しっかり四楓院家の特徴を受け継いでいた




対して、妹の肌は白かった




双子の妹はそのせいで、両親そして、一族からは差別的な目を見られていたが、



斬術、鬼道、白打などの才能が兄と同じようにあった









そして、成長した妹は分家の子達にいじめられていてもおかしくはなかった




子供1「おい！色白お化け！！」




子供2「やーい！虚！オレが虚退治してやる！」





『虚なんかじゃないもん！お願い、やめて……』



(痛くない、痛くない、大丈夫……！)




分家の子達に石を投げられても素通りする大人たち






だが、トットットと私の後ろから足音が聞こえくる





茂みから飛び出してきたのは



兄「俺の妹を……虐めるなっ！！」




石を投げてきた子の胸ぐらを掴み、殴りかかろうとする兄さんがそこにいた






────


Aの過去です。



今のAと夜は共に小学生ぐらいの年齢です


たまーに過去を持ち出す時があります。

episode26→←episode24

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す