秘めてるもの【浦原喜助】

episode20 ページ22

一介の死神の瞬歩では、清浄塔居林から双極の丘までの距離まで30分かかる。が、





Aの場合、数分で着くという有り得ないスピードで移動していた。





(間に合って……お願い！)






一気に双極の丘を駆け登り、空中で藍染を見つける




(居ましたね、)





すぐさま藍染に向けて高密度の霊力を帯びたをかかと落としをするが、刀で塞がれてしまう





藍「この威力……流石だな。ますます貴方が欲しくなってくるよ」





藍染は地面にのめり込んだ足を引き抜き、再び刀を構える





『ご生憎様、貴方の事好きじゃないんです』




瞬歩で一気に間合いを詰め藍染に切りかかろうとするが、そこに藍染はいなかった。




(今、切ったはずじゃ……っ……まさか！！)





『ルキアちゃんを離してくれませんか？』




ゆっくり後ろを振り向くと、ルキアちゃんの首に刀を当てている藍染






藍「あともう少しだったのに、惜しかったようだな、A」





『いけ好かない男ですね、女の子を優しく扱わない男性は嫌われちゃいますよ？』




藍「すまないが、もう嫌われてるもんでね」






そう言って藍染は自身の刀を離し、ルキアちゃんの胸を貫いた。

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