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「あれ？げどちゃん！帰ってきてたん？」
「あ、大先生。久しぶり。相変わらず煙草臭いなお前。ちょっとは禁煙したら？」
「むりむり。煙草やめたら俺死んじゃう」
動物達と別れてひとらん特製の庭園を散歩していると、鬱が一階の窓から身を乗り出して声を掛けてきた。どうやら休憩中だったらしく、喫煙室の窓を開けて煙草を口に咥えながら手を振っている。
「ってあら？エリーちゃん居たの。こりゃ失敬、今すぐ消すわ」
「え、あ、いえ！お気になさらず！」
「いやいや、俺がエリーちゃんと話したいだけやから」
すぐ様煙草を押し消して、懐から取り出した消臭剤を体に振り撒く。鬱は「ちょっと離れててな」と言って軽やかに窓を飛び越えた。
喫煙室の窓をピシャリと閉めて「んで、どこ行くん？」と改めて二人に訊ねた。普段はクズだ何だと言われてはいるが、こういう細やかな気遣いが自然にできる所が彼の美徳だ。
「さっきまで俺自慢の場所に連れてってたの。で、此処が第二の自慢の場所」
「いや全部自慢やないかい」
「でもとっても可愛らしい動物達ばかりでしたの！もふもふで可愛らしくて、とっても癒されましたわ！」
あの動物小屋での出来事をそれはそれは楽しそうに話す少女の周りには、ぽわぽわと花が飛んでいる。楽しそうな少女に鬱は「そっかぁ〜良かったな〜」とだらしない笑顔を浮かべた。
「大先生顔キモイ」
「ゲドチャン……」
まあ、かく言うひとらんも先程まで同じ表情をしていたのだが。女の子(12歳以下)の愛らしい笑顔を見れば誰だってそうなる、とは某ヘルメットの後輩談だ。
「じゃあ今まで二人でデートしてたんか」
「デ、デート……！？」
デートという単語に少女の頬が林檎のように赤くなる。唐突に焦り照れる少女に、鬱は「ん？」と首を傾げたが、すぐにひとらんに振り返る。
「ま、まじかぁ……げどちゃん、まじか……」
「は？何が」
「い、いや？？別に？？？ただ照れるエリーちゃん可愛ええなって、ね？」
「そうだねぇ。デートって単語で照れてるの初々しくて可愛い。癒しだ……」
(ひとらんが気付くのが早いかモンペ三人衆が気付くのが早いか……どっちにしろひとらんは死ぬやろうなぁ)
鬱はそっと心の中で合掌した。南無。
「ん?今大先生なんか言った?」
「いや、何でもないよ」
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とうふ(プロフ) - 白猫さん» ありがとうございます！ノロマな更新ですが、これからも応援よろしくお願いします (2020年4月17日 19時) (
レス) id: df35f93799 (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 面白くて一気に読んでしまいました！笑 とても面白く想像しやすかったので、楽しく読めました！ 更新頑張ってください。応援してます！ (2020年4月17日 7時) (レス) id: 324236a98a (このIDを非表示/違反報告)
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