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「わあ!ふふ、擽ったいですわ」


 少女の周りには黄色の毛玉、もとい沢山のヒヨコが群がっている。ピヨピヨと鳴くヒヨコ達はとても愛らしく、そのうちの一匹を掌に乗せて頬ずりをする少女の図も、大層愛らしかった。これが癒しか。

 さて、何故少女が図書室から一転してヒヨコ達と戯れているのか。それはひとらんの「動物は好き?」の一言から始まった。
 好きだと答えた少女に、ひとらんはそれじゃあと動物小屋へと案内したのだ。最初はあまりにも小さいヒヨコ達に潰してしまうかもと恐れていた少女だが、今ではすっかりそのもふもふの虜になっていた。


「こんなにも小さくて黄色いんですのね。ふふ、可愛らしい」
「でしょ?こっちには兎もいるよ」
「兎も!まるで小さな動物園みたいですわ」
「馬もいるよ」
「馬もですの!?」


 新鮮な反応を返す少女が面白くて、ひとらんはくすくすと笑う。ヒヨコ達から離れて厩舎(きゅうしゃ)へと歩く道すがら、少女は兎や鶏に羊など、様々な動物達に目が移りまくっていた。
 その様子が、ひとらんにとって長く大変な仕事を終えたあとなのもあり、大変可愛くかつ癒しの対象になった。


「ちょっと待ってて。俺の愛馬を連れてくるから」


 そう言ってひとらんは厩舎へと入り、少ししてから蹄が地面を蹴る独特の音が聞こえてきた。周囲を見ていた視線を厩舎に戻せば、そこには白の毛並みが美しい白馬と、その馬に跨るひとらんがいた。


「この子が俺の愛馬の外道丸。可愛いでしょ」


 馬を撫でながらバツ印のマスクを降ろす。ひとらんの黒髪が風に揺らいで、凛々しい目尻は垂れ下がり、黒曜石の瞳は陽の光できらきらと光って見える。
 正に白馬の王子様然とした姿に、少女の頬が段々と赤らんでいく。ひとらんは真っ直ぐに少女を見つめていて、更に頬が赤くなっていく。


「か、かっこいい……」


 少女が、人生初の恋をした瞬間だった。


一方その頃総統室では
「っ、今、なんか悪寒がした……」
「俺もや。嫌な予感するんやけど……
グルさん何かやらかした?」
「する訳ないだろ!」
「んーじゃあ他の奴らがなんかガバったか?」
「……そう言えば、もうひとらんが
帰っているから今頃……あ」
「あ」
嫌な予感が的中していた


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○→←chapter6 白馬の王子様



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とうふ(プロフ) - 白猫さん» ありがとうございます!ノロマな更新ですが、これからも応援よろしくお願いします (4月17日 19時) (レス) id: df35f93799 (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 面白くて一気に読んでしまいました!笑 とても面白く想像しやすかったので、楽しく読めました! 更新頑張ってください。応援してます! (4月17日 7時) (レス) id: 324236a98a (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:とうふ | 作成日時:2019年11月16日 0時

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