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「コネシマから報告を聞こうか」
グルッペンが執務室へと戻った時、執務室にはゾム、オスマン、コネシマが揃っていた。
三人の目の前にある椅子へ腰掛けたグルッペンは、乱れた髪を雑に手櫛で整え報告を促す。
「あのパーティーにいた貴族の中の黒は三つ。ローベック伯爵家、ドッツ男爵家、カリニア子爵家。あのパーティーで更に仲間を増やそうとしてたみたいやな。接触されてた貴族にそれとなく話を聞いたけど、大半が乗り気やなかったわ」
「ふむ、貴族達の愛国心が強くて助かるな。ローベック以外の家は証拠を公表した上で捕縛しろ。周りの貴族共の牽制になる程度には派手にな」
「了解」
「コネシマと同じくその三つは完全に黒。そんで揺らいでた所はカルデリア男爵家やね。あの後密偵を一人付けさせたから、後は報告待ち」
「あと襲ってきた奴らやけど、ブルガル共和国で造られてるナイフ持ってた。念の為ポール伯爵保護しといてよかったわ。あの場にいたら絶対人質にされてたもん」
「判断が早くて助かる。密偵は三家捕縛後三週間程様子見させておけ。不穏な動きがあるようだったらすぐに調べさせろ」
「了〜解」
「エリー攫った奴らにブルガル共和国出身と分かるもんは無かった。ただアイツらから香った煙草の匂いがちょっと独特やった。確かあの国でしか作られない草でできた煙草とかで、他の貴族がイキってたわ」
「案の定調べたらその煙草が出てきた。けどまだブルガル共和国出身が確定したわけやないから何とも言えんけど」
「あの国でしか作られない煙草か……煙草の匂いが消しきれてないという事は、暗殺者ではないな。恐らく適当に収集された傭兵だろう」
「煙草の輸入先や産地を調べてくれ。うちの国で買った貴族と商人もだ」
「うぃっす」
報告を聞いては指示を飛ばし、敵国への対策を考える。普段は戦争おじさんやぐるっぺんくん(5)などと言われているが、こういう時の指示の速さと的確さは流石と言える。
元々この国は、王国と名の付く通り国王が統治していた国だった。しかし、先代国王の頃は政治的腐敗が激しく、国は殆ど機能していなかった。貴族共は民衆から金を巻き上げ、更には奴 隷 売買も横行していた。
そんな中、声を上げ拳を掲げて革命を起こしたのが、このグルッペン･フューラーと今の幹部達だった。
国ができて以来の最大の革命は大成功に終わり、今の国が出来上がった訳だ。
「あ"ぁ〜甘い物食べたいんじゃぁ〜」
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とうふ(プロフ) - 白猫さん» ありがとうございます！ノロマな更新ですが、これからも応援よろしくお願いします (2020年4月17日 19時) (
レス) id: df35f93799 (このIDを非表示/違反報告)
白猫 - 面白くて一気に読んでしまいました！笑 とても面白く想像しやすかったので、楽しく読めました！ 更新頑張ってください。応援してます！ (2020年4月17日 7時) (レス) id: 324236a98a (このIDを非表示/違反報告)
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