顕現 ページ3
3.顕現
「主さん、お茶が入りましたよ」
「ありがと。そこ置いといて」
近侍の国広が茶柱のたつ湯のみを机の上に置いた。
「忙しそうですね」
「まーね。書類業務ばっかで嫌んなる…あーでもそろそろ鍛刀もしないと」
「!兼さんですか!?」
瞳のハイライトが突然倍増した国広に気圧され、私は「それは分からないけど…」と答えた。
この本丸に着任して2ヶ月、現在この本丸には10振りの刀たちがいる。
初鍛刀で薬研、2度目には国広が来た。あとはみんな出陣先から連れ帰ってきた子たち。
国広お待ちかねの兼さんはまだだ。
でもまぁ、今回でたぶん来るだろうなというバクゼンとした予感らある。
薄まっても新撰組の血を継いでいる私だし。2度目の鍛刀で国広が来たあたりから察しはついていた。
「さて、と」
場所は代わり鍛刀部屋。隣で国広おめめをキラッキラさせて私を見てるから相当やりずらい。
「主さん頑張って!」
「おう」
使い魔たちが働いてくれるのと同時に、ありったけの霊気を送る。
ふわり、桜が舞った。
「…土方さん?」
彼が、桜吹雪の向こうからそう呼んだ。
いや、間違ってはないんだけども。
「はじめまして、和泉守兼定。ようこそ私たちの本丸へ」
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切れかけミサンガ(プロフ) - 孤縷さん» うわっ本当だバカがバレてますね…ご指摘ありがとうございます、他にも何かあれば仰ってください! (2018年1月29日 19時) (レス) id: 7b9e52a361 (このIDを非表示/違反報告)
孤縷 - あの…15ページで、1日に10本なら1ヵ月では300本ではないでしょうか。一年でも3600本になりますし。なんか偉そうにすみません。続編でも頑張ってください! (2018年1月29日 16時) (レス) id: 6e76e80232 (このIDを非表示/違反報告)
切れかけミサンガ(プロフ) - *posu*polejumpさん» 有難うございます!少しだけお待ちください_(:3 」∠)_ (2018年1月29日 6時) (レス) id: 7b9e52a361 (このIDを非表示/違反報告)
*posu*polejump(プロフ) - 続編頑張ってください!! (2018年1月28日 18時) (レス) id: 43ac6ebefc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:切れかけミサンガ | 作成日時:2017年12月27日 11時