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就任 ページ2

2.就任




高校3年生の頃、学校の検診で引っかかり、ナゾの施設に連れていかれ、あれこれ検査された結果私には『審神者』とやらの適正があることを告げられる。



審神者といえば、歴史を守るなんて御大層な役目を背負った危険な仕事じゃないか。



のんきにそんな事を考えている合間に、話はなし崩しのごとく進んでいった。



アカデミーで4年間学び、試験を受け、歴史を守るべしという大命をいただいて山城国の本丸に着任した。





しがない田舎のド不良が国家公務員になれちゃうなんて、世も末。





「ご先祖さまは本丸には入れないね。刀剣男士って付喪神らしいし、気づかれちゃうでしょ」

『そうだな。お前の個人情報に繋がるものは彼らには教えられないんだろう?俺がいてはお前が土方の娘だとすぐに分かってしまう』

「神隠しこわいからね…んじゃご先祖さま、しばらくお暇をいただきます」

『修行は怠るなよ。これを機にタバコも不良もやめろ』

「それは無理だわ」




いつもの如く軽口を叩いて、私たちは別れた。




士道に背くまじきこと。ご先祖さまの口癖だ。




「俺、加州清光。河の下の子、河原の子ってね。あんたが俺の新しい主?…何この匂い。芥子?」

「タバコのせい。中毒だから」




私は特注で愛用している煙草の煙をくゆらせながら、初期刀に右手を差し出した。





「よろしく加州清光。あんたがこの本丸の一番最初の仲間だね」

顕現→←血脈



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切れかけミサンガ(プロフ) - 孤縷さん» うわっ本当だバカがバレてますね…ご指摘ありがとうございます、他にも何かあれば仰ってください! (2018年1月29日 19時) (レス) id: 7b9e52a361 (このIDを非表示/違反報告)
孤縷 - あの…15ページで、1日に10本なら1ヵ月では300本ではないでしょうか。一年でも3600本になりますし。なんか偉そうにすみません。続編でも頑張ってください! (2018年1月29日 16時) (レス) id: 6e76e80232 (このIDを非表示/違反報告)
切れかけミサンガ(プロフ) - *posu*polejumpさん» 有難うございます!少しだけお待ちください_(:3 」∠)_ (2018年1月29日 6時) (レス) id: 7b9e52a361 (このIDを非表示/違反報告)
*posu*polejump(プロフ) - 続編頑張ってください!! (2018年1月28日 18時) (レス) id: 43ac6ebefc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:切れかけミサンガ | 作成日時:2017年12月27日 11時

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