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白濱さんの身体はさすが傭兵さんといった感じに分厚く筋肉が付いている。傷だらけですねぇと思わず零してしまうほどに傷まみれではあるが、白濱さんはそれを兵士の勲章だと愛おしそうに撫でていた。
この人はたぶん、すごく強い人なのだろう。
「傷、ちゃんと塞がってるみたいですね。麻酔効いてる内に抜糸しちゃいます」
左肩から二の腕の真ん中辺りまで走る裂傷。先の他のAREAとの戦争で銃弾が掠めたのだという。
「痛みには強い方だし麻酔なくても耐えられはするんだけどね」
「怖いこというのやめてください!私が嫌ですよ、麻酔なしで抜糸なんて!」
「あはは、そういうもん?」
白濱さんの第一印象。
イケメン。
モテそう。
面白そう。
でもちょっとチャラそう。
目の前でけらけらと笑う白濱さんを「ちょ、動かないでくださいよ!」と叱りながら、私は初めましての瞬間を思い返す。
「覚えてます?初めて私が白濱さんの治療をした日のこと」
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かな - 続き楽しみです! (2020年10月10日 22時) (レス) id: 95ffd40df7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ねこた | 作成日時:2020年9月17日 3時