【ヒロアカ】死神、時々学生。【MHA】 (ページ7)

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無差別殺人の悦びページ7

上りきって数秒後、黒霧が来てバーに戻った。

そして血に濡れたローブを脱ぎ、血の付着した骸の面を外し、

ローブは面をの血を拭ってから洗濯機に放り込んだ。

そんでソファーに勢いよく座り、深く、深く座る。

「はぁぁぁぁぁ…」

どっと疲労感が俺を襲った。

「お疲れ様です、死期A。

疲労回復にりんご酢など、如何ですか？」

黒霧が聞いてきた。

りんご酢はそのままだとすっぱいのでちょっと何かで薄めている。

「じゃぁ頂戴、炭酸割りでね」

そう言ってテレビをつけた。

するとどのチャンネルもニュースばかり。

詰まんないな、そう思い、テレビを消そうかとした時だ。

ヘリからの中継でさっきまで自分等がいた所が映っていた。

『えー現在映っていますのが

東京、渋山です

見えるでしょうか、血溜りが出来ているのがわかります

先ほどヴィランによる襲撃があった模様です

現在判明しておりますヴィランの特徴は

黒く大きなローブを羽織り、骸骨の面をつけ、大鎌を持っていて

死神のような見た目だった、と言う事です

えーヴィランが人を次々に斬りつける、無差別大量殺人が先ほど起こり…』

ヴィランの特徴はそのまま、俺がやってた服装だった。

「おぉ、やってるな」

弔がそう言って俺にりんご酢を渡してきた。

「ありがとう、

やってるね。

何人殺したかとか覚えてないよ。

気になるなぁ…！」

思うがままに、赴くままに、鎌を振り回しただけだ。

なので何人あの世に送ったかなど覚えてなどいなかった。

テレビの中継はスタジオに戻った。

『なお、この虫は非常にめず…

えーただいま渋谷無差別大量殺人事件についての新しい情報が入ってまいりました

えーこの事件による死傷者はおよそ７０人で、

死者が４歳の子供から大人も含め、６３人。

重軽傷者がおよそ１０人だと言う事です

繰り返します。

この事件による──』

りんご酢を一口飲んで息を吐いた。

「よかったぁ。

ヒーローも来ない中でヴィランがこんなに暴れれるなんて言葉で表せない喜び！」

りんご酢を飲み終わり、弔に言う。

「雄英から手紙着たら絶対教えてね」

そうじゃないと、作戦は成功にならない。

作戦は皆で立てて、皆で進行を見守って、皆で実行して、皆で成功させるから。

「あぁ、判ってる」

弔の口元がつり上がった。