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157話 ページ10

「ハハ……皆色々あるんだね。あれ?こんなトコに……」

横にあるラケットを河村が取ろうとすると〔駄目だ触らせるなーーっ!!〕と大石とA以外の皆が叫んだ。

Aはワナワナと震え始めた大石の隣で顔を青白くしながら大石の置く焼けた肉をどんどんと口に運んでいた。

「オレどっち派にしよっかな?大石はどっち派?」

菊丸がそう声をかけると大石はついに限界が来たようで絞り出すように声を出した。

菊丸がビクッと顔を青白くさせ、Aはこれから飛ぶ怒号にそなえて耳をふさいだ。

「肉汁を何だと思ってるんだーーっ!!」

大石はそう言うと一人一人指差しながら注意をし始めた。

Aは慌てて側に置いてあるトングを持ち、肉を焼き始めた。

「越前っ!!牛タンは表30秒裏15秒だようがぁ!!」

「はいっ!!」

「桃ーっ!!そんなにタレをジャブジャブつける奴があるかぁーっ!!」

「すいませんでしたーっ!!」

「不二っ!!辛みはコチュジャンで補えーーっ!!」

「あ……うん。」

「手塚ぁーっ!!ミノはもう少し焼く事で香ばしさが増す!!」

「そ、そのようだな…」

大石は一人一人に話している。

「ね、ねぇ…Aちゃんは大石が焼肉奉行って知ってたの?」

菊丸が耳元で話しかけるとAも小さい声で返した。

「お父さんがそういう人なんで兄さんも自然と…」

Aがそう言うとやっと満足したようでまた焼き始めた。



大石の奉行が入ったが、皆で楽しく焼肉パーティを楽しむ。

「ちょっと外の空気吸ってきますね。」

Aはそう言って外に出た。

深呼吸をすると水の音が聞こえてきた。

少し聞こえた方に近寄るとそこには流しソーメンをする四天宝寺がいた。

「もろたで!」

白石が素麺を取り、口に含もうとすると〔大石、どうしたの〕と越前がやって来た。

その声が聞こえたのか四天宝寺はこちらを見た。

「おぉーっ!青学や!!肉食うてるなんて豪勢やな!ワイらもそっちに行くでぇーーっ!!」

「「オオーーッ!!」」

そう言うと四天宝寺は皆、中に入ってきた。

「でっかい牛さん頼むで〜っコシマエ!!」

「別にオレが金払う訳じゃ…」

「A、堪忍な…」

「いえ、大丈夫ですよ。多分…」

中に入ると店のそこら中から人が出てきた。

「あのちーびーはっ!?」

「あっ、越前クンにAちゃん!!」

「六角中に比嘉中?!」

Aが驚いていると階段から降りてくるたくさんの足音が聞こえた。

「あーん、何のパーティだ?」

全国大会に出場した5校が偶然にも同じ店に集結していた。

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みかん - 更新頑張ってくださいテニラビやってますぜひ申請お願いしますいいねもおくりますみかんですねんです (2019年9月6日 2時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メリルリンチ | 作成日時:2018年4月19日 23時

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