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156話 ページ9

お店の中に入り、通されると不二に隣に座らないかと誘われたがAは菊丸と大石の間に座った。

飲み物が皆に行き渡ると手塚が音頭をとった。

「まだ浮かれる訳にはいかない……が立海との決勝は会場の都合上3日後に延びた。ならば油断せず……」

「「乾杯っ!!」」

Aはウーロン茶を一口飲むとタレ皿に塩とタレを出し、取り皿と共にAと大石の間に置いた。

「兄さん、準備したよ。」

「あぁ、ありがとう。」

大石は肉を焼きながらお礼を言った。

「おおーーっ美味そー!!」

「二人で同じやつ使うんスか?」

越前が不思議そうに聞くと〔小さい頃からそうだから〕とAは答えた。

「ハラミ……牛の横隔膜の背中の薄い部分だ。ちょっと昔まではソフトカルビと呼ばれていた。ちなみに横隔膜の肋骨側の厚い部分の肉はサガリと言い……」

「あ〜もう乾っ!肉がマズくなるよ〜っ!!もーいーからいーから!」

菊丸が立ち上がりながらそう言うと越前の皿に目を向けた。

「おチビタレの方つけてないじゃん?」

「やっぱり塩がさっぱりしていてウマいッスね。」

「む〜〜ぅおチビのくせに生意気!!」

「それが売りっスから。」

菊丸が座るとAは焼けたお肉を菊丸の皿に置いた。

「まぁまぁ菊丸先輩、皆の好みってありますから。」

「まぁそうだけど〜…」

菊丸は少し悔しそうにすると肉を口に運んだ。

「これもういいぞ。」

「ありがとう兄さん。これハラミのタレ?」

「あぁ、そうだ。」

焼けたハラミを貰い、タレにつけて食べる。

なんだかんだ言いながらみんなで楽しく食べていると向こうの席からガシャーンと音が聞こえた。

そちらをみるとこちらとは違い、なにか言い合いをしていた。

「んだとコラーーッ!!男ならタレをジャブジャブだろうがぁ!」

「ウルセーんだよ塩っつったら塩だ!!」

「やんのかコラァ〜っ!」

「上等じゃねーか白黒つけてやる!」

海堂と桃城が互いに襟をつかみ、言い合いをしているのを河村は心配そうに見ていた。

「まぁまぁ、どっちでもいいじゃないか二人とも!」

「……いや、これは大事な問題だよ。」

「お前はタレ派か不二……意外だな。」

「うん。タレの持つ芳醇さとピリ辛さが絶妙なシンフォニーを奏で、僕を熱くさせる……このドキドキ感、たまらないよ。」

「塩なんて歳をとってからでも食べられるしね。」

「お前にはまだ見えていないようだな。」

「俺はリバーシブル派で。」

「私は使い分け派です。」

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みかん - 更新頑張ってくださいテニラビやってますぜひ申請お願いしますいいねもおくりますみかんですねんです (2019年9月6日 2時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メリルリンチ | 作成日時:2018年4月19日 23時

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