検索窓
今日:5 hit、昨日:2 hit、合計:32,212 hit

188話 ページ39

集計結果は美女と野獣、騎士と水の精、白雪姫、賢者の贈り物だった。

「結構僅差でしたね。」

「男の集団ばかりなためほとんど適当な確率69%。」

「俺が該当する台本を人数分コピーしてこよう。」

「なら俺は役決めのくじを作ってきます。」

みんなでやることを分担させるとその日は解散した。



次の日。

今日から菜奈と桜乃が合流してくれた。

皆で日吉の作ってきたあみだくじに名前を書き、それを日吉が発表し始めた。

「まず各話のメインの役を発表する。」

乾はそう言うとホワイトボードに名前を書き出した。

メインにはレギュラー陣がくじを行った。

Aと桜乃、菜奈は三人だけという点で自分の好きなものを選ばせてもらえた。

綺麗な字がホワイトボードに並ぶと部員から笑い声が聞こえた。



騎士と水の精

騎士…鳳

精霊…桜乃

王様…忍足

王の姪…菊丸


賢者の贈り物

ジェイムズ…大石

デラ…菜奈


美女と野獣

ベル…A

野獣…跡部



Aは相手が跡部なのに顔をしかめたが、ここまではまだ良い。



白雪姫

白雪姫…越前

王子…日吉

魔女…桃城

鏡…乾

狩人…手塚

7人の小人…海堂、樺地、向日、河村、芥川、不二、宍戸

越前と日吉は顔をしかめ、桃城と菊丸、向日と芥川がそれぞれの後輩を苛めていた。

乾は他の役も発表すると騒がしい部員を静かにさせるために手を叩いた。

「じゃあ各劇で分かれて細かい話し合いをしようか。」

乾がそう言うとそれぞれホワイトボードに書かれた教室に移動する。

「ぅ〜…緊張する…」

「桜乃ちゃんなら平気だよ!」

「そ、そうかな…?」

菜奈にそう言われると桜乃に鳳が近寄り、二人は離れていった。

「菜奈ちゃんは意外と落ち着いてるね。」

「だって楽しみだったもん!でもまさか相手がお兄さんだとは思わなかったな〜…」

「A。」

「兄さん!!」

「えっと…菜奈ちゃんだよね?」

「はい、よろしくお願いします!!」

「ハハッ、よろしく頼むよ。」

「じゃーね〜Aちゃーん!!」

「うん!!」

大石と菜奈が離れていき、Aは一人になるととぼとぼと歩いた。

「おい、大石!!」

「跡部先輩…」

「あーん?劇とはいえ相手にそんな表情するんじゃねぇよ。」

〔それとも不二がよかったか?〕と跡部が教室の前で立ち止まって言うとAは跡部を小突いた。

「当たり前ですよ…周助さんの方が嬉しいに決まってるじゃないですか!」

Aがそう言うと跡部は楽しそうに笑い、教室のなかに入った。

189話→←187話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
24人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みかん - 更新頑張ってくださいテニラビやってますぜひ申請お願いしますいいねもおくりますみかんですねんです (2019年9月6日 2時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:メリルリンチ | 作成日時:2018年4月19日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。