185話 ※書き直し有 ページ37
大会が終わり、Aは不二とデートをしたり一緒にお昼を食べたりなどの学校生活を共にしたりしているうちに自然と好きになっていた。
手塚と二人っきりになることが無くなった。
話すときや近くにいるときは必ず不二がいた。
そんな状況でも正直いまだに心の中に手塚がいるのも事実だったが、Aが不二のことが好きなのは事実だった。
ある日のデート、Aは不二に改めて自分から告白した。
不二は嬉そうに微笑むと〔改めてよろしくね〕と言ってくれた。
そして月日が流れ、10月。
氷帝との合同文化祭の準備にAは駆け回っていた。
合同文化祭は氷帝学園で行われる。
文化祭というには少し変則的で引退した三年生も含めての合同部活で出し物をするだけの簡単なものだ。
準備期間中は部活はなし。
また、学校間も比較的近いため行き来して準備を進める。
そして今は二回目の打ち合わせの時間。
男子テニス部の集合場所である会議室3にAは走って向かった。
「すみません、遅れました!」
「おい、遅刻だぞ。」
「海堂部長すみません!」
Aは海堂の隣の空いている席の前に立った。
「遅れてすみません!今から二回目のミーティングを始めます。その前に以前のミーティングの時に私が女子一人は嫌だと言ったのを覚えているでしょうか?」
Aがそう言うと皆が頷いた。
氷帝学園では部員数が多いため、マネージャーがいなくても空いている人がやるという制度のため、マネージャーがいないためA一人なのだ。
また、跡部が一時でも氷帝の女子生徒を迎え入れるのは嫌だと言った。
Aは頭を抱え、考えた結果。
「青学女子テニス部の桜乃ちゃんと菜奈ちゃんが女テニの方でやることがないようなのでこちらに合流してもらえるように先生方を交渉してきました!!後日合流してもらいますのでよろしくお願いします。」
Aがそう言うと皆はすんなり了承してくれた。
「では、お昼に配布してもらった資料をまず出してください。私たち男子テニス部は演劇を行うことに決定しましたが、午後に4公演行います。」
Aはそう言うとホワイトボードに書き始めた。
皆がざわざわとする。
「おい、大石。」
「はい。」
「4公演ってどういうことだ?」
日吉がそういい、Aが答えようとすると跡部が口を挟んだ。
「俺様が言った。この人数なのもあるが、午後のイベントが空いていると生徒会で問題になってな、貰った。」
跡部はさらっとそう言った。
24人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
みかん - 更新頑張ってくださいテニラビやってますぜひ申請お願いしますいいねもおくりますみかんですねんです (2019年9月6日 2時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:メリルリンチ | 作成日時:2018年4月19日 23時