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176話 ページ28

コートにつくと二人はジャージを脱ぎ、軽くストレッチをし始めた。

コートの中ではちょうど越前が日吉と戦っていた。

真田が日吉に声をかけ、変わろうとしていたのをAは呼びためた。

「なんだ。」

「両足、これ以上酷くならないようテーピングさせてください。」

真田をベンチに座らせ、Aはポケットからテーピングテープを取るとほぼ無理矢理にテーピングを施した。

「これである程度は平気だと思います。」

「すまない。」

真田はそう言うとコートに入っていった。

Aがベンチの端に座り、越前を心配そうに見つめていると誰かが隣に立った。

「お前やっぱりやるじゃねーか。」

「跡部先輩…」

跡部は打ち合いから目を離さずにAに話しかける。

「どうかされましたか?」

「樺地が世話になったときは勿論。手塚のことやいろんな対応を見てきたがなかなかの腕だ。正直うちに引き抜きたいくらいだぜ…来るか?」

跡部はそう言うとAの方を振り向いた。

その顔は真剣だった。

「実力で誘われるなんて嬉しいです。私はなんも取り柄がないので皆のために努力し続けました。」

「ほぉ…」

「でも、きっとそれは青学の皆だからこそだと思うんです。皆の頑張りに私も答えたい。そう思いました。…変な話、皆のおかげで私は今跡部先輩からお誘いしてもらえたんです。」

Aが跡部の顔を見上げて笑うと跡部は笑いだした。

「そう答えるって分かってたぜ。…まぁ、冗談だから気に止めるな。」

「嫌ですね〜、冗談だったら本気で嫌だって答えてますよ?」

「フッ……とりあえずお前が俺様に苦手意識を持っているのは分かっているからな。まずはそれを治してやろうじゃねーの。」

「バレてましたか。まぁ、頑張ってください。」

Aがそう言うと跡部は〔おい真田ぁ!次は俺様がやる!!〕と声をかけて入っていった。

真田が入れ替わりで戻ってきたのを見て、Aはポケットから塩タブレットを取り出した。

「良かったらどうぞ。」

「あぁ、貰おう。」

真田はそれを食べると〔お前は何でも持っているな〕と言った。

「ん〜…まぁ、みんなが色々と無茶してくれますからね。自然と持ち歩くようになりました。」

「苦労してるな。」

「いえ、全然ですよ。いつみ楽しませてくれるから楽しいです。まぁ、今回みたいなのは予想外ですけど…」

Aがそう言うと〔俺様の美技に酔いなぁ!!〕と跡部がスマッシュをした。

「早く戻るといいな。」

真田はそう呟くとそこから離れた。

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みかん - 更新頑張ってくださいテニラビやってますぜひ申請お願いしますいいねもおくりますみかんですねんです (2019年9月6日 2時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メリルリンチ | 作成日時:2018年4月19日 23時

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