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166話 ページ19

「手塚はまだ死んではいない…零式サーブだ!!」

「先輩は時間を稼いでるんだ…リョーマくんのために!!」

「侵略すること火の如く…加えて静かなること林の如く…そして動くこと雷霆の如しぃ!!」

真田がボールを放つと手塚はそのボールを迎え撃つ。

ラケットは穴が開き、吹き飛ばされたが高く上がってネットの上に落ちる。

そのボールには回転がかかっていた。

「うぬぅあ、足が…!!」

「ど、どっちだ?!」

真田は動けずにその場に固まる。

「マズイですね回転がわずかにかかっている…真田くん側に落ちますね!!」

「そのまま…そのまま真田先輩の方に落ちてーっ!!」

真田はなんとか動いてボールを打ち返そうと動く。

手塚もラケットを拾い、動く。

「勝つのは俺達青学だーっ!!そして青学の時代を再び築き上げる!!」

真田が倒れ込んだ。

「向こうに入らんかぁぁーーーーーっ!!」

真田がそう叫ぶとボールはネットの上からコートに落ちた。



手塚のコートに。


手塚は打ち返そうとするが倒れこんだ。

「ゲームセット…ウォンバイ真田弦一郎7-5!!」

長い長い試合が終わった。

真田は気迫でボールを押し返した。

「もう二度と貴様とはやらんぞ。」

真田はそう言うと立ち上がり、手塚に手を貸した。

手塚はその手に捕まり、立ち上がった。

不二が駆け寄り、ラケットを拾うと手塚に肩を借しながら戻ってきた。

「手塚先輩…」

「大石…」

不二は手塚から離れた。

Aは手塚に近寄ると抱きついた。

「お、おい…っ!」

突然抱きついてきたAに手塚は驚いたが涙を流すAの肩に手を置くと応援席に戻った。

そのとき、桃城と越前が帰ってきた。

Aの涙は引っ込んだ。

手塚も一度Aから退いた。

二人の帰りを喜ぶ声がそこかしこから聞こえる。

「大石先輩…」

「…見ての通りだ。負けちまった。だが、よくこんなに早く帰ってきてくれたよ。」

大石がそう言うと桃城は少し顔を歪めた。

「そ、それが……その…帰っては来たんですが」

桃城がそこまで言うと入り口に立ったままの越前が口を開けた。

「あの、人がいっぱい居るけどなにかやってるんですか?」

越前のその言葉に皆は言葉がでなかった。

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みかん - 更新頑張ってくださいテニラビやってますぜひ申請お願いしますいいねもおくりますみかんですねんです (2019年9月6日 2時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メリルリンチ | 作成日時:2018年4月19日 23時

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