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165話 ページ18

真田の両足もうっ血しており、立つのも一苦労のように見えた。

それでも真田は雷を使った。

「動くこと雷霆の如しぃ!!」

「なんでだ?!あんなに足がうっ血しているのにまだ動くのか?!」

「アウト!0-15!」

手塚もまた手塚ファントムを使った。

「どこまでこの二人は真っ向勝負を続けるの…」

「ア、アウト…!ゲーム手塚5-4!!」

手塚は左肘を押さえながら戻ってきた。

Aはすぐに立ち上がった。

「そこを退いて!!今からアイシングの準備をします!」

大石と入れ替わりにAは中に入り、アイシングの準備をした。

氷と水を袋にいれ、空気を抜く。

「手塚、油断せず行こう。」

大石はそう言うと拳を出した。

「わかっている…俺たちは勝つために来た…からな。」

手塚は大石の拳に拳を合わせてそう言った。

「うぉぉぉぉぉ青学っ!青学っ!」

部員たちがコールを行う。

Aも中に入り、タオルとドリンクを渡すと手塚の左腕にアイシングをした。

「ねぇ手塚先輩。昨日の夜話した内容…覚えてますか?」

手塚はタオルで汗を拭きながら〔あぁ〕と答えた。

「約束は?」

「覚えている。」

「なら絶対に守ってください。本当は今すぐにでも止めてほしいけど…先輩絶対に聞いてくれないですもん。」

Aが意地悪に笑いながら言うと手塚は頷いた。

「テーピングももうほとんど意味が無いかもしれませんが気休めにはなるはずです。」

Aがテーピングを手塚に施すと手塚は立ち上がった。

試合が始まると手塚はまた手塚ファントムを出した。

「動くこと雷霆の如し!!」

ここに来ても真っ向勝負をする。

何て熱い男なんだ。

Aが少し感動した。

「加えて静かなること林の如し。」

ゆっくりとボールが飛び、手塚はそれを打ち返した。

「真田先輩が真っ向勝負を…捨てた?」

「でも、あれじゃ真田も林で回転を和らげてるだけだしポイントは決められないじゃん!?」

「それが狙いだよ。…いつあの雷が来るかわからない手塚はファントムを打ち続けなくてはならない。」

不二が真剣な声でそういう。

「せ、先輩…!」

手塚が顔を歪ませるとその隙に真田はスマッシュを放つ。

「0-15!!」

青学の部員や他校の部員から真田に対するブーイングが起きた。

そしていよいよ真田にマッチポイントが訪れる。

手塚のサーブ。

「そっか…そういうことだったんだ…!!」

Aがそう呟くと同時に幸村が声を出した。

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みかん - 更新頑張ってくださいテニラビやってますぜひ申請お願いしますいいねもおくりますみかんですねんです (2019年9月6日 2時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メリルリンチ | 作成日時:2018年4月19日 23時

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