１６３話 ページ16
レギュラー陣でさえ絶望したような顔をした。
「関東大会決勝でおチビと当たったときはなかったのに…」
「手塚を倒すための奥の手だったのだろう。」
「これが皇帝と呼ばれ続ける男の真の姿か…」
「ゲーム真田3-0!!」
手塚が零式ドロップショットを放つがそれも真田は返す。
手塚ゾーンで雷の打球を引き寄せるがラケットに穴を開け、ラケットごと後ろへとんだ。
「て、手塚ゾーンが破られた…それも真っ向から…!」
「ゲーム真田4-0!!」
「貴様の細腕では一生返せん!!」
真田がそう言うと皇帝コールが響いた。
「返せない打球ならば返さなければいい…」
手塚はそう言うとラケットを拾い、違うラケットを取りにベンチに戻った。
「ほう…ヤキが回ったようだな、手塚よ。」
皆が心配そうに手塚を見る。
「て、手塚が…」
手塚はラケットを取り替えるとそのままコートに戻っていく。
「部長…」
Aの声に手塚は振り返ったがそのまままた歩き出した。
「その面ももう見飽きたぞ!我が立海の三連覇に死角はないわ!!」
「15-0!」
「ふぬけた戯言を吐かしおって…絶望にうちひしがれるがいい手塚ぁーっ!!」
「30-0!」
「そうだ!!何人たりとも雷は返せんのだ!!」
「40-0!!」
点が入る度に皇帝コールが大きくなる。
「つ、強えーー!!」
「風林火陰山雷を手に入れた皇帝真田は無敵だぁーっ!」
誰かがこう呟いた。
「手塚部長が…負ける。」
青学が顔を青ざめたそのとき。
「ア、アウト…!!」
雷がアウトになった。
「どうして?!その技をやろうとするのは止めてって言ったじゃないですか!!」
「これ以上また腕に負担をかけるつもりか!?」
「手塚ゾーンを逆に使って…バカな!?俺の打球をすべてアウトにする気か?!」
手塚は手塚ゾーンを逆に使うことにより、雷の打球をすべてアウトにしている。
「こ、こんなことが…」
立海に動揺が走る。
「出来るから…手塚部長なんだよ!」
「アーウト!ゲーム手塚1-4!!」
「うおおおお!!」
「油断せずに行こう。」
手塚がそう言うと応援に力が入った。
「アウト!ゲーム手塚2-4!!」
大盛り上がりの会場とは裏腹にAの顔は青ざめていた。
「ダメ、やめて…お願いだから…」
「どういうことなんだA!!」
大石が声をかけるが答えない。
「Aっ!!」
大石にそういわれると唇を震わせながら話し出した。
「今、手塚部長は…手塚ゾーンを超える6割増しの回転をかけてるの……だから、腕への負担が…!!」
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みかん - 更新頑張ってくださいテニラビやってますぜひ申請お願いしますいいねもおくりますみかんですねんです (2019年9月6日 2時) (
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作者名：メリルリンチ | 作成日時：2018年4月19日 23時
