検索窓
今日:9 hit、昨日:20 hit、合計:32,236 hit

162話 ページ15

手塚はラケットをバックから取り出していた。

「先輩…」

「大丈夫だ。」

手塚はそう言うと立ち上がった。

「昨日の夜、話しただろう?大丈夫だ。」

「はい………でもっ!!」

「お前の期待に応えなくてはな。」

手塚はそう言うとAのリストバンドに触れ、Aの顔をじっと見つめ、コートに入っていった。

Aも手塚のあとに着いていき、ベンチに座った。

それに続くかのように真田も出てきた。

「あの二人が出て来よっただけで会場の空気が変わったで…」

会場が静まり返った。

「A、予想が当たったな…」

「本当に正直に言うと…当たってほしくなかったです。」

Aが少し悲しそうに言うと審判がコールし、試合が始まった。

真田は最初から風林火山で攻めた来た。

手塚も手塚ゾーンでそれに答える。

「手塚ゾーンすげぇ…」

「あの真田が攻めあぐねてるっ!」

「いや、見てごらん手塚の足元…」

不二がそう言うと皆は手塚の足元を見た。

「ゾーンによっていつもできる跡が…」

「ブレて広がってる!!」

「真田先輩は真っ向勝負で手塚ゾーンを破る気です…!」

「フハハハ、喰らえぃ手塚ぁーっ!!」

真田は高く飛び上がり、火を放つ。

それと同時に手塚の腕もオーラを纏う。

「あれは百錬自得の極み!!」

手塚も火を倍にして返す。

「ど、どーいうことだ!」

「なんで一瞬にしてあそこに!?」

「手塚が百錬自得を封印していたように真田も手塚を倒すこの日のために二つの究極奥義を封印していた。」

手塚がまだ構え直していないうちにボールが物凄いスピードでコートに入り、ほぼ直角に曲がった。

「動くこと雷霆の如し。」

「ら、雷って…風林火山以外にも?!」

部員が騒いでいるなか手塚は〔いい打球だ〕と言った。

「悪いけどウチの部長は恐怖におののくタマじゃないよん。」

「逆に火がついちゃうタイプの人ですから。」

手塚が才気煥発の極みを発動する。

「よっしゃあ!これであと何球で決まるかが見えちまうんだ!!」

「もう勝ったも当然!!」

部員が騒ぐが、手塚は固まった。

「知り難きこと陰の如く。」

「風林火陰山雷…これが風林火山の真の姿だ。どうした手塚、顔が青いぞ?」

百錬も雷で返され、才気も陰で使えない。

「ゲーム真田2-0!!」

「あ、あの手塚部長が打球に触れることすら出来ないなんて…」

越前の姿を真似ている堀尾がそういった。

163話→←161話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.6/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
24人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

みかん - 更新頑張ってくださいテニラビやってますぜひ申請お願いしますいいねもおくりますみかんですねんです (2019年9月6日 2時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:メリルリンチ | 作成日時:2018年4月19日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。