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160話 ページ13

「先輩、キモいっすわ〜。」

財前はそう言うと焼けた肉を網からとり、食べ始めた。

「あ、財前くんこれも焼けているよ。」

「…あざっす。」

河村が渡したお肉を財前は少し嬉しそうにしながら口にした。

「河村先輩、このサラダ食べますか?」

「あぁ、貰うよ。」

「10皿まずは完食やさーぁ!!」

「ばぁう!!」

声が聞こえ、Aは席から立ち上がると飲み物と肉を用意した。

「続いてのドリンクは…ペナル茶です!」

氷帝と比嘉のところにAはドリンクを置いた。

「赤くて辛いこのドリンク、見た目で人々を恐怖のドン底へ誘うこと…」

「間違いなしや!!」

比嘉はすぐに飲み終えると激辛カルビに手を伸ばした。

対する氷帝は宍戸が飲み、外へ駆け出した。

その間に四天宝寺と青学も食べ終えた。

「肉の焼けないうちにね…」

青学は不二がなんなくそれを飲み、四天宝寺は一氏が不二の真似をして飲んだ。

いくら上手なモノマネをしても味覚はごまかせないようでそのまま外へ駆け出した。

すると、そのあとを追うように銀もなぜか駆け出した。




「30分経過しました!」

「お・か・わ・り!!」

比嘉中はどんどんと食べていく。

「余裕ですね、アミでも変えましょうか。」

「任せとけ!」

甲斐はそう言うと逆手に網替えを持ち、バイキングホーンで交換した。

「ま、待ちなさい甲斐クン。まだ肉が…!?」

肉が高く飛び上がり、熱い肉が比嘉中全員のおでこに落ちた。

比嘉中は脱落した。

皆が外へ駆け出した。

トップを独走していた比嘉中が自滅し、勝負の行方は終盤に入ってから混沌としてきた。

今度は氷帝の独走だった。

「次のドリンクは何だ?俺様が直々に飲んでやるよ!」

氷帝が60皿を突破し、Aは跡部のもとへ飲み物と皿をもって近寄った。

「次はこれです!粉悪秘胃。」

「おっ、hotだ!!」

「な、名前からして胃に悪そうじゃねぇか…」

「よく気づきましたね、カフェインは通常のコーヒーの約30倍。そしてメロン30個分のビタミンCが…」

「どれだけやねん!分かりにくいわっ!」

白石がそう突っ込んでいる間に跡部はコーヒーを飲んだ。

「あ、跡部先輩?!」

「座ったまま尚君臨するのか…跡部よ。」

Aの目には跡部に後光がさしたかのように見えた。

「くわぁ!!」

跡部が意識を取り戻し、立ち上がった。

その足は細かく震えていた。

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みかん - 更新頑張ってくださいテニラビやってますぜひ申請お願いしますいいねもおくりますみかんですねんです (2019年9月6日 2時) (レス) id: 84f3235ae9 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:メリルリンチ | 作成日時:2018年4月19日 23時

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