いない ページ5
三日月に肩を借り、なんとか本丸の中へと進む。
ゼェゼェと肩で息をしながら、俺は霊力の強い方へ強い方へと足を進める。
三日月「そうか、ここは元々Aの実家か…」
「この本丸はっ……はぁ、ゲホッガハッ……はぁ、元々、俺の父親がっ……代を引き継いだ…長い本丸……なんだっ……はぁ、はぁ、俺が三代目の予定…だった………っ」
三日月「………無理をするでない」
俺と三日月は目の前の襖を開けて、中に入る。
そこには神楽とこんのすけ、そして救急された刀剣達が集まっていた。
活撃「Aさん！！」
「わるい…神楽………っはぁ、はぁ、呪符が…強い………」
活撃「わかってます。
これから呪符を壊しますから、しばらく休んでください」
それを聞いた俺は床に倒れ込み、長めに息を吐き出した。
体の節々が痛い。
四肢がばらばらになりそうだった。ならねーけど。
(なんて…冗談考えれてるだけマシか……)
「なぁ、刀剣は………全員、揃ってるか……？」
宗三「それが、診療所の藤四郎が一振も居ないのです」
「……はっ？」
いない…だったらどこに…………まさか！
「ここの、審神者のとこか…？！」
活撃「じゃあ、先程から感じる貴方の霊力ってまさか！」
「あいつらだ…！
くそっ！俺がしっかり、把握出来てれば…！」
鶴丸「A、神楽、呪符壊したぜ！」
鶴丸がそういった途端、体の重みも痛みも嘘みたいに綺麗になくなった。
これならいつも通り動ける。
俺は立ち上がって、剣を握り直して霊力を込める。
「こんのすけ、転送だ！
この本丸の審神者の所へ連れて行け！」
こん「はい！掴まってください！」
活撃「私達は後で向かいます！」
ご武運をと言う神楽の一言を最後に、俺の目の前は真っ白になった。
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うわばみ(プロフ) - せんらさん» 勿体ないお言葉ありがとうございます！ (2019年9月8日 0時) (
レス) id: 1627c77424 (このIDを非表示/違反報告)
せんら(プロフ) - すごくおもしろかったです！薬研と夢主があったシーン、すごく感動でした。これからも応援してます！！ (2019年9月7日 18時) (レス) id: 1e2db71dc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うわばみ | 作成日時：2019年8月16日 23時
