予想 ページ24
山姥切と共に神社に祀られてから、俺は随分と慌ただしい日々を過ごした。
同じ神社に祀られている神様と友達になり、神様集会にも積極的に参加した。
かの有名な世界三大宗教の神様とも知り合った。
神々しい人だと思ったのは少しの間だけで、彼らも当たり障りないおっさん連中だった。
ちなみにおっさんと呼べとドヤ顔してきたのは向こうだ。
俺は悪くない。ってかなんでドヤ顔…。
馬鹿みたいに笑って、たまに泣いて、拗ねて、山姥切と酒を酌み交わして、あっという間に5年が過ぎた。
この5年間、たまにあの時山姥切の手を掴んでいたらどうなっていたかを考えたりもした。
正直想像もつかなかったが、山姥切にも話を聞いてなんとなく察することは出来る。
山姥切は俺の体から俺の魂を刀剣に移して、自分を俺の体に移し、そして俺の代わりにやり残したことをするつもりだったらしい。
そこまではいい、でもその後は？
間違えなく政府に一瞬でバレる。
死しても尚強く残るであろう俺の霊力は、政府にとって利益になるはずだ。
それをあの政府が利用しないはずがない。
俺も間違いなくそれに気づくだろう。
そしたらきっと強引に魂を元に戻す。
結果的に、政府のあやつり人形になるのは俺で、奉納されるのは山姥切になる。
そして、俺はその環境に耐えれるだろうか。
答えはＮＯ、絶対に耐えられない。
きっと壊れて壊れて、非人道的なことを平然とやってのけるようになる。
そう考えると、あの時手を取ってなくてよかったと、心の底から安堵の息が出る。
今、この時を新しく出来た友人や先輩、山姥切と過ごせることに、俺は心の中で感謝した。
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うわばみ(プロフ) - せんらさん» 勿体ないお言葉ありがとうございます！ (2019年9月8日 0時) (
レス) id: 1627c77424 (このIDを非表示/違反報告)
せんら(プロフ) - すごくおもしろかったです！薬研と夢主があったシーン、すごく感動でした。これからも応援してます！！ (2019年9月7日 18時) (レス) id: 1e2db71dc0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うわばみ | 作成日時：2019年8月16日 23時
