【刀剣乱舞・男主】精神科医は刀剣達を救いたい

階段 ページ14

乱「先生…ここどこ？」


「山」


宗三「まさか…この階段を登るのですか？」


「おう」


三日月「あ、あなや………」


鶴丸「こ、これは驚きだじぇ……」


清光「ちなみに……どこまで続いてるの？」


「山頂にある神社までな。
グダグダ言ってねーで登るぞ」


安定「下で待ってる」


「却下だ」


明石「こんな階段登ってまで、神社行きとうありまへん！」


「お前ら文句しか言わねーな…」


午前7時

早朝の神社へ行きたいと言い出したのは他でもないじじい連中なのに文句を垂れ流しながら階段を登る。

少し急な石段は、短刀達にはキツいかと思ってたけど、身軽に先を行くところを見ると大丈夫そうだった。

……1名を除いては。


乱「せ、せんせ〜い……僕…もう、むりぃ」


「早すぎだろ。頑張れ乱」


乱「む〜！薬研はおんぶしてもらえるのに〜！」


「薬研はまだ長い距離は歩けないからだろ」


薬研「すまねぇ…A…」


「いや、むしろ謝るのは俺の方だろ。
なかなか治してやれなくてわるいな」


薬研の前の審神者は、どうも薬研に肉体的暴力を繰り返していたらしく、薬研の足の怪我は治したくてもなかなか治らない。

薬研を背負ったまま、上を見上げる。

信濃や五虎退、秋田が乱の手を引っ張りながら、ぐんぐん上に上がっていく。


「たく…もう無理なんて嘘だな」


俺は軽く溜息をつきながら、薬研を担ぎ直した。




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