B4-13 ページ22
二人は、土臭い廊下を奥に進む。
それにしても、さっきのはなんだったんだろう。
いきなり掴みかかってきて神様神様っと連呼するショッピの目は、なにかに取りつかれているようだった。
Aはほんの少しの薄気味悪さを覚えながらも、少し後ろの変わらない優しげな顔のショッピを見る。
その顔には、さっきまでの狂気的な雰囲気はどこにもない。
『第3墓場』と書かれている扉の奥には、また大量の墓と、それを背中にメイソンが立っていた。
「ショッピさん！来てくださったのね！」
メイソンはA存在を無視して、ショッピに語り掛ける。流石に少し苛立ったのか、Aは刺々しい声を上げる。
「メイソン、先に行きたい」
「あら！そんなことしなくても、ショッピさんを譲ってくれればいいのよ？」
メイソンはAに向けてにんまりと笑いながら、ショッピに向き直る。
「ねぇ、ショッピさん。あなたはその子がどんな子か、わかっていらっしゃるの？」
「履歴書は見ました」
「なら！」
まだ何かを言いたげなメイソンに、ショッピは表情を動かさずに、Aの前に立って、メイソンの視線から庇うように片手を広げる。
その細い背中が、Aには少し広く見えた。
「この子…Aは神に誓ってくれた。
それだけで俺の全てなんすよ」
「そんなの、おかしいわ……。だって…私の神様はそんなこと……一言も言わなかったもの。
それに、ここのルールでは、私は何も悪いことはしていないはずよ？」
その言葉に、ショッピはふるふると首を振る。
本物の神様なら、簡単に人を殺していいなんて言わないはずだ。
メイソンは、いつも浮かべている上品な笑みを崩して、氷のような冷たい顔を浮かべ始めた。
「あら、そう…。でもね、ショッピさん、お墓の下は涼しくて気持ちがいいのよ？
せめてそこへ連れて行ってあげるわ！！」
メイソンは、そう言いながら何の躊躇いもなく、大きな鉈をショッピの頭の上に振り上げる。
Aは急いでショッピの前に飛び出し、鎌で鉈を受け止める。そしてそのまま勢いを殺さず、メイソンを押し返して鎌を振り上げたが、ひらりとかわされてしまった。
軽く舌打ちをして顔を上げると、髪を振り乱して鬼の形相を浮かべるメイソンの姿が、目に入ってきた。
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ネロ - らっぴょこさんさん» 同じく (2021年3月26日 21時) (
レス) id: 60a73795c6 (このIDを非表示/違反報告)
うわばみ��(プロフ) - ルキさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年10月30日 22時) (レス) id: baf7cd5c38 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - あぁぁぁっぁ好きっ！(唐突)更新頑張ってください！応援してます！ (2020年10月30日 21時) (レス) id: cf78d11b1b (このIDを非表示/違反報告)
うわばみ��(プロフ) - らっぴょこさんさん» そう言って貰えて嬉しいです。これからものんびりですが、頑張ります。 (2020年9月13日 21時) (レス) id: 5c7d5c749b (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - あ、好きです。殺戮の天使もdも好きなので､､、こういうフリーホラーゲームとコラボ(？)してる作品って少ないですので､めちゃテンション上がりました！応援してます！ (2020年9月12日 23時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うわばみ�� | 作成日時：2020年8月15日 17時
