B7-1 ページ2
ふっと目を覚ますと、床一面に白い造花が敷きつめられた部屋の真ん中で、ショッピは横たわっていた。
そこはショッピの知らない場所だった。何もない、カウンセリングルームのような無機質な空間。吐いた息が見えそうなほど、冷たい空気が漂っている。
(ここ、どこ……？)
頭が真っ白になったように、何も思い出せない。
自分が誰なのかも、どうしてここにいるのかもわからない。ただよくわからない虚しさだけが、胸の中を渦巻いている。
この世界が現実だということ以外は何もわからないまま、フラフラと部屋を出ると、そこはため息も聞こえない不気味な真っ白の廊下だった。
(何かの施設？でも、なんの施設なんやろ……)
不安な思いを抱いたまましばらく歩くと、黒い格子状の扉を見つけた。扉を開けようと力を込めると、扉のそばに設置された機械が無機質な音を立てる。
どうやら鍵が必要らしい。
(はやく家に帰りたい……)
万華鏡の中にいるみたいに視界がゆらめくなか、再び廊下を進む。
「……何か書いてある」
しかしふと、その奇妙な文を見た途端、体が金縛りにあったように動かなくなった。
__君はいったい誰で、何者か__
__自身で確かめてみるべきである__
__本来の姿か、望む姿か__
__天使か、生贄か__
__己を知れば、扉は開かれる__
「……？」
何かの呪文のような文章に少し怖くなって、誤魔化すように文章のすぐ側にあったドアを開けた。
△▼
部屋の造りははさっきの部屋と同じで、違いといえば白い机に乗ったパソコンと、部屋の奥のガラスくらいだ。パソコンに駆け寄り、電源ボタンを押しても動く気配は全くない。
部屋の奥へ行き、何かないかと探す。その時、ふと視線を感じて上を見上げる。そこには天井からぶら下がった十個ほどの監視カメラが、ショッピを追いかけて動いている。
(嫌な予感がする……)
奥にあった透明な壁は、一部が鏡になっているらしく、特に取り柄のない自分の姿が映っていた。
表情がない上に目が死んでる。
「いつも通りの、俺…やんな……」
少しの間だけでも、自分の見た目がわからなくなったことに、少しだけ不安になりながらも、もう一度確かめるように鏡に近づく。
そのとき、
__ピピッ…ザッ、ザーーーーー___
後ろでいきなり動き出したパソコンに、思わずビクリと体が反応する。急いでパソコンの前に移動すると、無機質な音声が流れ出した。
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ネロ - らっぴょこさんさん» 同じく (2021年3月26日 21時) (
レス) id: 60a73795c6 (このIDを非表示/違反報告)
うわばみ��(プロフ) - ルキさん» ありがとうございます！頑張ります！ (2020年10月30日 22時) (レス) id: baf7cd5c38 (このIDを非表示/違反報告)
ルキ(プロフ) - あぁぁぁっぁ好きっ！(唐突)更新頑張ってください！応援してます！ (2020年10月30日 21時) (レス) id: cf78d11b1b (このIDを非表示/違反報告)
うわばみ��(プロフ) - らっぴょこさんさん» そう言って貰えて嬉しいです。これからものんびりですが、頑張ります。 (2020年9月13日 21時) (レス) id: 5c7d5c749b (このIDを非表示/違反報告)
らっぴょこさん(プロフ) - あ、好きです。殺戮の天使もdも好きなので､､、こういうフリーホラーゲームとコラボ(？)してる作品って少ないですので､めちゃテンション上がりました！応援してます！ (2020年9月12日 23時) (レス) id: c590781f3e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：うわばみ�� | 作成日時：2020年8月15日 17時
