ねぇ、好き。**シルク×マサイ*** (ページ6)

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☆ ページ6

シルクside

今日はマサイとデートの日。

映画見に行くんだ。

「ほら、行くぞ?」

『おうっ!行くかっ!』

一緒に歩けば、黙って俺を車道側から歩道側に入れてくれる。

ちゃっかり手も繋いでくれる。

照れてるのは俺だけかなと思って少し俺より高い位置にあるマサイの顔を見ると

凛とした横顔とは裏腹に耳は真っ赤になっていた。

映画館につくとカップルらしく恋愛ものを見る・・・・・

と言うわけにも行かず。だって男二人だし?

俺がずっと見たかったアクションものを一緒に見る。

でも、アクションものにもキスシーンはあるわけで。

そのシーンが来ると、

「俺らも、する?」

って、耳打ちされて。

するわけないだろって横を向くとドアップでうつるマサイの顔。

あっ、もうキスしてんだ。って分かったのは数秒後だった。

でも、スクリーンの光に照らされて少し見えたマサイのいたずらな子供のような

笑顔にちょっとかわいいなって思ってみたり。

そして帰りには二人でクレープをかって食べた。

「クリームついてるよ。」

って俺の口元についたクリームを器用に人差し指でとって

それを舐めるマサイ。

俺が照れてると満足そうな笑みを浮かべる。

帰りもやっぱり俺を内側の歩道に入れて歩いてくれるマサイ。

『ねぇ、好き』

「えっ?俺も好きだよ。」

こんな日常がいつまでも続きますように。