宝石と魔法

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「・・・・。」
「今年の一年、Sｗicｈ入って来なさそうやなぁ」
「知らんわ。黙って走りぃや
　遅れんで」

僕達は現在進行形で線路の上を走っている

胸に入れていた父から貰った懐中時計を出す

＿＿6時38分＿＿

(ギ、ギリギリ．．．)

走る足を早くする

　というか

(ずっと真っ暗．．．)

周りはずっと暗い
何も無いというわけではないが

それに

「女なんて拾ったからおそなったんやろ」
「なんや！俺が全部悪いんか！！」

と喧嘩をしだした

「あ、あの」

「何やねん!お前まで！」

「いや．．．これ道あってますか？」

僕がそういうと2人の動きがピタリと止まる

(．．．あ、やっぱ？)

急いで鞄を開けコンパスを出す
．．．これは母から貰った物だ

クルクルと針が回り右を指す

「．．．．多分こっちです」

暗い大きな穴を指差す

「・・・。」「・・・。」

双子は顔を見合わせ

「「ほな行こか」」

何事も無かったかのように
穴に向け走り出した