宝石と魔法 (ページ34)

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入ってきたのはサラサラしてそうな
黒髪の男だった

「あ、”王様”おかえりー」(ﾆﾔｯ

「影山、おかえり！」

王様・・・？

この黒い男が？
どっちかって言うと月島のほうが王様って感じだけどな

「王様って呼ぶんじゃねぇ！！」

と月島のほうに飛んできた

「ちょっとー、人のベッド壊す気ですかー？」

月島は挑発するように
上から見下ろすように言う

「あぁ！？！？
　お前のベッドか！？」

ギロリと睨まれる

めちゃくちゃ目つき悪いな

「うん
　新入生の市川A
　よろしく」

「・・・あぁ」

なんだ
ちょっと普通じゃん

月島みたいねﾂﾝﾂﾝしてるかと思った

(ま、普通の方がいいけどね)

そう思い、パッと日向を見ると

「あっ．．．あっ！！」

口をパクパクさせながら
黒髪男を指さしていた

「どうかした？日向」

ゆさゆさと日向を揺するが
ずっと黒髪男をさしている

すると向こうも

「あっ！？お前！！」

日向を指差した