宝石と魔法 (ページ30)

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「お・・俺っ．．．」

うろたえる菅原さん

「おの、大丈夫で＿＿」

「こ、これどうするんですか
　澤村サン」

「ま、まず落ち着け！！」

「ヒェ．．．．」

「ちょ、大丈夫！？」

ワーワーと騒ぎ出す
その声に答えるようになんだなんだと
人が出てくる

自分としては「手首だけだしなんともない」が
初めて見る人は何を言ってもダメだ

現に父がそうだった

「あの、全然大丈夫なんで
　明日説明するので休んでも良いですか？」

そう
ここは冷静に
今説明したところで理解せずに終わる
それか説明のループ・・・

なら明日、しっかり話したほうが良い

「それじゃぁ案内ありがとうございました
　・・・・また明日」

日向を部屋に押し込み、荷物を入れる

半場無理やりに扉を閉めようとしたときだった

「い、市川！」

「！？」

閉めないようにガッと扉をつかむ菅原さん

「あ、ああ明日！！
　絶対説明しろよ！？」

「は、はい・・」

そう返事をすると菅原さんは
澤村さんに支えられながら歩いていった