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謙虚な美徳 ページ14

「A」





「どうしたの?お母さん」




振り返ると優しい笑顔を浮かべた
お母さんがご飯の支度をしている




「あなたまた村に行ったの?
お父さんがAが急に泣いたっていって
大変だったのよ?

あそこには行かないでって約束したでしょ?
また‘‘椿ちゃん‘‘と遊んでたんでしょうけど」



「つ、ばき・・」






椿と言われ
頭が真っ白になる





椿



花村 椿


私が十歳のころ
突如としていなくなり行方不明になった
私の親友







「Aちゃん!」




「!?」




後ろを向くと

長くて艶やかな黒髪を揺らし
赤色の着物に身を包み
ニッコリ笑っている椿の姿がそこにあった




「椿・・・・椿なのっ!?」



「うわっ!」





椿にギュッと抱きつく




「ど、どうして家に来たの・・??」


「Aちゃん、遊んでる途中で
急にいなくなっちゃったんだもん

私、びっくりして追いかけてきたのよ?」





丸くて大きな瞳が
私を捕らえる





「あっ__」





その目には零の文字





(鬼っ)



すぐに離れようとするが
叶わず腕を掴まれる





「まさか、逃げるの?」



「ち、ちが」



「嘘つき
Aちゃんは昔から嘘つきよね

妖怪だの幽霊だの

みんなの気を引きたいから
噓しか言えないものね
Aちゃんは」





クスクスと笑う椿





「本当にひどい



こんなに仲良くしてあげたのに
Aちゃんは私を置いて逃げた




だから私は」






「いや・・・嫌っ!!」







「鬼にされたのよ」








椿の顔、身体の形が変形していく





牙が生え
角が生え

長く伸びた爪が私の腕に食い込む




「椿っ!!」





どうして、





どうしてあなたの目に零の文字があるの?

どうして・・・どうして・・・




「どうして??
そんなことも分からないのね


自分だけ逃げて
親を見殺しにした人殺しっ!!!」









プツン








椿のその一言で
私の何かが切れた







________________________
変な終わり方ですみません・・・

偽りのない貴方が好きでした→←夢の中の家族



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- 猗窩座が何故「弐」なのですか? (2021年5月5日 6時) (レス) id: c2c5a94e17 (このIDを非表示/違反報告)
林檎ジューす(プロフ) - 十六光舞炎さん» ありがとうございます!!課題が終わらなくて更新遅めですがよろしくお願いします! (2020年5月23日 18時) (レス) id: 0fbf39fe02 (このIDを非表示/違反報告)
十六光舞炎 - 面白いです!一気読みしちゃいました!応援してます!更新楽しみに待ってますね! (2020年5月7日 21時) (レス) id: 0e56321508 (このIDを非表示/違反報告)
林檎ジューす(プロフ) - 元薺(サイ)だった者さん» 伴田流さんかっちょいいっすよね!!!!もう出すしかないと思い育手として登場させました(笑)好きですなんてありがとうございます……これからもよろしくお願い致します! (2020年4月8日 12時) (レス) id: 4448866482 (このIDを非表示/違反報告)
林檎ジューす(プロフ) - 夏目 真衣さん» 面白いだなんてありがとうございます!!!!亀更新になるかもしれませんがこれからもよろしくです! (2020年4月8日 12時) (レス) id: 4448866482 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:林檎ジューす | 作成日時:2020年1月23日 10時

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