【薄桜鬼】鬼桜水鈴【短編集】 (ページ1)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:6,661 hit

慰め…平助→千鶴ページ1

落ち込んでいる千鶴ちゃんを平助君が慰めます！

ある日のこと

その日、千鶴は縁側で外を眺めながら父親のことを思い出していた

千「私が此処に来てどの位経ったんだろう…？最初に来た時は怖そうな人達ばかりだと思っていたけど皆さん優しくして下さってすっかり慣れちゃったな…
父様…今頃何しているんだろう…？元気に過ごしてるのかな…？」

千鶴は父のことを考えているうちに泣いていた…

千「父様…無事ですよね…？きっとまた会えますよね…？新選組の方々も手伝って下さってますし…でも、私皆さんの邪魔をしてばかりで…迷惑をかけてるばかりで何も出来てないんです…父様、どうすればいいのでしょうか…」

千鶴がだんだん自己嫌悪に陥って泣いていると後ろからふと声がした

平「おい、そこに誰かいんのか？」

千「ﾋﾞｸｯ平…助…君？」

千鶴は最初こそ驚いたもののその人物が平助だと気づいた

平「…ん？その声は…千鶴か？何してんだ？こんな所で」

平助は言いながら千鶴の傍へと歩み寄った

千「何でもないよ。ただ、外を眺めたくなっちゃって。((ﾆｺｯ平助君こそどうしたの？もしかして巡察帰り？」

千鶴は平助の格好をみて新選組の羽織を着ているのに気づいた

平「おう。今帰ってきたんだ。って言うか、千鶴、お前もしかして泣いてたのか!?」

平助は千鶴に近寄り顔を見たら千鶴の瞳に涙が溜まってるのがみえた

千「…っ！ご、ごめん…少しだけ父様の事を思い出しちゃって…」

平「何でお前が謝るんだよ！お前は何も謝る必要ねぇだろ！謝んなきゃいけねぇのはむしろこっちだよ」

平助は千鶴が謝る必要がないのに謝ってきたことに多少の苛立ちを覚え、つい強く言ってしまった
しかし千鶴からは意外な言葉が帰ってきた

千「え…なんで？」

なんで？なんて帰ってくると思ってもいなかった平助は一瞬固まった

平「…何でってそりゃあ、千鶴はたまたま親父さんを探してたら羅刹を見ちゃったってだけなのに、こんな扱いされてるし、一刻も早く親父さんを探しに行きてぇってのに探しにもいけてねぇ。ごめんな。こんな事になっちまって…もっと俺が土方さんを説得できてればな…」