小指でかわす約束

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部屋の前まで来たのはいいけど、、



さすがに呼び鈴押してもいいのかな？



あ、でもノックした方がいいかな？





えー。頭抱えるくらい分からないんだけど




うーーーーーーん。





よし！ノックにしよ！





ｺﾝｺﾝ





壱「はい？」




「あの。先程はすみませんでした。



私の勘違いで押しつけになっちゃって、、、





それと、指輪。




白詰草のお部屋に置いてあったので川村さんのやつかと思いまして」





壱「もうええよー

そんなに気にせんといて〜」笑




なんてあっけらかんに言うから重苦しく考えてた私はなんだったんだろう、、、？





「すみません。ありがとうございます。



それじゃあ、これはお返ししますね。では。」





指輪を川村さんに押し付けて立ち去ろうとしたら



壱「ちょっとまって。これ、Aにあげようと思って、、」





ハ？



あげようと思って？





「なにを？」





壱「この指輪っていうかリング？」




「そんな高価な物頂かわけにはいきませんし、そもそもそういうのは私ではなく彼女さんにあげた方がいいのでは？」





まったく。お金が有り余ってる方ってどうしてこうなのか、、




壱「俺、彼女とかいませんけど、、、」





ハ？




その時の私はきっと世界で1番マヌケな顔をしてたに違いない




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