9Guys 2 (ページ10)

今日:13 hit、昨日:11 hit、合計:43,163 hit

58 ページ10

次の日の夜、あの場所に行くとベンチに重り代わりの石と共に1枚のメモが置かれていた。

"俺、SnowMan抜けることにした。ごめんな、自分勝手で"

それだけが書かれたメモ。

でもこの字は紛れもなく康ちゃんの字で。

『康ちゃんっ、！』

連絡をしようと携帯を取り出しても表示されない向井康二の4文字。

グループを見ても"向井康二がグループから退会しました。"と表示されるだけ。

A康ちゃん、いなくなっちゃった

その文章だけをグループに送ってたまり場に向かった。

こんな時間に誰もいるはずなんてないのに。

『…ただいま』

もちろん返事なんか返ってくるわけもなくて私は大人しくソファに座った。

ついこの間まで康ちゃんは私の隣に座って笑っていたのに。

そんなことを思うと涙が溢れて止まらなくなった。

泣き疲れて寝ていたのか目が覚めるともう外は明るくて私の上にはブランケットが掛けられていた。

『…ん？』

目｢おはよ｣

阿｢おはよ、A｣

『めめ、阿部ちゃん…なんで？』

阿｢LINE見てさ｣

目｢俺1人とかなんも出来ねえから阿部ちゃんについて来てもらった｣

『そっか、』

阿｢で、康二はどうしたの？｣

『わかんない、けどこのメモがあって』

めめと阿部ちゃんにメモを見せると2人とも落ち着き払って"そっか"と言った。

『なんでそんなに落ち着いていられるの、？』

目｢俺は康二なら戻ってきてくれると思ってる｣

阿｢康二はSnowManのことほんとに好きだからね笑｣

2人とも康ちゃんのことを信用してるんだ、そう感じた。