#22 嫉妬 ページ6
「Aー!今日ご飯行かない?」
『あー、いいよ!』
友達からご飯の誘いを受けて今日は駅の近くの居酒屋に行くことになった。
誠司に"友達にご飯誘われたから駅のとこの居酒屋さん行ってくるね。遅くなると思うから先寝てて"と連絡し、居酒屋に入った。
「…あれ、Aちゃん?」
「おー、ほんとだ」
結構酔いが回ってきたときに偶然同じ居酒屋に来ていた同僚の男の子2人に声をかけられた。
私が声を出す前に一緒に来ていた友達が声を掛け、なぜか一緒に飲むことに。
『帰ろっか』
時間もだいぶ遅くなって帰ろうとお勘定をして友達と同僚の男の子2人と外に出た。
『…あれ、誠司?』
見慣れた車が止まっていた。
みんなと別れて車の方に行くと運転席には誠司がいた。
私に気づいた誠司が口パクで"乗って"と言うから素直に助手席に座った。
『寝ててよかったのに』
誠「帰り遅かったら危ないやん」
『ふふ、ありがとう』
家に帰るまでの会話はたったこれだけでいつもは誠司が話すのに疲れてるのかな、なんて考えながら家に入った。
手を洗って着替えを済ませてリビングに行くとソファに座っている誠司が手招きをする。
誠司の方に向かうと足の間に座らされ、耳元で誠司が呟いた。
誠「…さっきの男誰なん」
『同僚だよ』
誠「男おるとか聞いてへん」
『偶然会ったの』
誠「…」
『嫉妬?笑』
誠「…俺やって嫉妬くらいするし」
『かわいいなあ、笑』
私の肩に顔を押し当てる誠司の頭を撫でるとふわふわした髪の毛が心地いい。
『私には誠司だけだからね』
誠「そんなん当たり前やん」
『ふふ、すきだよ』
誠「俺も」
小さな嫉妬も誠司だから嬉しく思うのは私が誠司のことを相当大好きな証拠。
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作者名:みぃこ | 作成日時:2019年3月17日 0時