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#36 #6 好きだった人 2 ページ19

あれから数日、勇人さんが"行ってやったら?"なんて言うから慎吾くんとご飯に行った。

それ以来慎吾くんとはよくご飯に行くようになったし、連絡も取るようになった。




勇「なあ、最近慎吾といい感じなん?」

『ただの友達』

勇「ふーん」




今のままじゃいけないことくらい分かってる。

それでも勇人さんからは離れられなくて。

部屋から出て行った勇人さんの後ろ姿を見つめながら1人頬を濡らした。





prrrrrr prrrrrr





こんなときに限って電話。





『…はい』

慎「あ!もしもし?Aさん?」

『慎吾くんっ、…』

慎「え、どうしたん?なんかあった?今どこおるん?1人?」

『駅前のホテル…』

慎「…部屋番号送っといて、すぐ行くから」




それから20分ほど経つとノックされることも無く開かれたドア。




慎「Aさん」

『ごめん、慎吾くん』

慎「なんで謝んの笑」

『ごめんっ、』




その瞬間優しい温もりに包まれた。

勇人さんとは違う匂い。




慎「俺じゃあかんの?俺やったら泣かせへんよ」

『勇人さんが好きなの、』

慎「…絶対振り向かせるから」




そう言うと慎吾くんはすぐに私の手を引いて部屋を出た。

そのあとは家まで送ってくれてまた明日、なんて。

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作者名:みぃこ | 作成日時:2019年3月17日 0時

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