INIの最強マンネ (ページ46)

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1日遅れでもページ46

『綺麗…』

クリスマスの次の日。

町はまだまだクリスマス一色で。

どこを見てもキラキラと輝いている。

そんな中私は1人メガネをかけマフラーで口元まで隠して街を歩いた。

『…会いたいと毎日思ってて、それを君に知って欲しくて』

自然とクリスマスソングを口ずさんでしまう。

「お姉さん綺麗な声やなあ」

ハスキーボイスは明らかに毎日聞いてるあの声で。

『たくみん？』

匠「1人でなにしてるん、危ないで？」

『イルミネーション見たくて来ちゃった』

匠「それにしても歌、上手いなやっぱ」

『たくみんのクリスマスソング聞きたいな〜』

匠「しゃあないなあ」

"できれば横にいてほしくてどこにも行ってほしくなくて

僕のことだけをずっと考えていて欲しい"

歌いながらそっと私の手を自分のポケットに入れるたくみん。

歌詞も相まってまるで恋人みたいな感覚に陥る。

"やっぱりこんなこと伝えたら格好悪いし

長くなるだけだからまとめるよ君が好きだ

聞こえるまで何度だって言うよ君が好きだ"

最後だけ私の目をまっすぐに見つめるのも、ほんとにアイドルで。

たくみんは全国の女の子を虜にできるような気がする。

匠「…はずかしっ！笑」

『なんか今日だけはたくみんの彼女になった気分かも』

匠「今日だけかあ、笑」

そういうたくみんの鼻は少し赤い。

『素敵なプレゼントありがとう、たくみサンタさん笑』