INIの最強マンネ (ページ38)

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YOU IN ページ38

京介side

『京ちゃん』

オーディションの頃からAは俺の変化に敏感で。

『どしたのー京ちゃんが辛いと私も辛いよ』

京「なにそれ笑」

『無理して笑わない！話したいときに話してくれればいいからさ、1人なんて思わないでね』

京「…ちょっと隣にいてほしい」

『もちろん』

それからAはウンザリするほど隣にいてくれた。

俺の隣で長い髪を揺らして笑う姿が俺の悩みなんか吹き飛ばしてくれて。

京「ありがと」

『なにがー？』

京「ずっと隣にいてくれて」

『素直だね今日は笑』

京「うるさいな」

『京ちゃんが元気になったならよかった』

そんなことがあって2年。

INIも3年目に入った。

俺は新しいCDに入っているYOU INの作詞に携わらせてもらったり。

理「京ちゃんこれAのことやろ笑」

遠くから俺の元にやってきた理人が言う。

京「はぁ、？」

理「YOU INの歌詞、Aやろ？笑」

京「…なんでわかんの」

理「なんとなく？ま、多分柾哉くんあたりも気づいとるけど」

京「はぁ…」

理「なんでAのこと書いたん？」

京「歌詞の通りですよ、」

そんなこと言うと理人はニヤニヤとこちらを見る。

『私YOU INライブでするの好きなんだよね〜』

大「なんで？」

『YOU IN歌う京ちゃんめちゃくちゃ優しい顔するんだもん』

遠くから聞こえたこの会話。

理「…やってよ笑」

京「うるさいからほんと」

『京ちゃん素敵な曲ありがとう！！！！』

そう言って俺の方に小走りで来るA。

ほら、また惹かれる。