かわいいって ページ32
雄「準備できた？」
『ん！できた！』
今日は久しぶりに雄大くんとデート。
2人で出かけるなんて思い出せないくらい久しぶりで、新しい服に袖を通して、チークもアイシャドウもリップも以前買った新しいものを使って。
雄「行きたいカフェあんねん！」
『いいね〜、甘いもの食べたい！』
雄「パンケーキ美味しいとこやねんけどさ〜、西くん誘ったら男二人はキツイって言われてん」
『いいじゃんねー別にそんな気にしなくたって笑』
雄「やんな！？」
カフェについて少しゆっくりする。
心做しか雄大くんといつもより目が合わない気がするのは気のせいだろうか。
『今日みんな何してるのかな』
雄「えー、京ちゃんは部屋にこもってそうやけどな笑」
『確かに笑 暑いもんね笑』
パンケーキを二人で食べて、少し街をぶらぶらしたあと家に帰った私はたけちーの部屋に押しかけた。
威「どうしたん？」
『たけち〜…聞いて〜』
威「なんでそんな悲しい顔してるん〜、服もメイクもいつもと違うくてかわいいのに」
『わーん！たけちー好き〜！！！』
抱きつくと子供をあやすかのように背中をトントンと叩いてくれる。
『あのね、今日雄大くんとデートしたの』
威「うん、それで？」
『久しぶりだったからかわいいって言われたくて服も新しいの着たし、アイシャドウもチークもリップも新しいのにしたの』
威「かわいいなあ笑」
『けどね、雄大くんかわいいって言ってくれないし全然目合わないし…』
威「悲しかったんやなあ」
『雄大くんの好みじゃなかったかなあ…』
たけちーに抱きつきながら項垂れる。
威「やってよ、雄大笑」
『え？！』
威「電話してたらA来たから繋げっぱなしやってん笑」
雄「待って、ほんまごめん今から行く」
5分も経たないうちにたけちーの部屋の玄関が開くと息を切らした雄大くんが現れた。
雄「ほんっまごめん！Aがかわいすぎて俺変に緊張してもうて目も見れへんし、ほんまごめん！！！」
威「雄大も気合い入れて新しいスニーカー下ろしたらしいで？笑」
雄「ちょ、それは言わんでええって〜、笑」
『ほんとに？』
雄「俺やってそりゃ気合い入るし」
『私もめちゃくちゃ気合い入れたもん、』
雄「ほんまかわいい、俺以外に見られてるの嫌なくらい」
目を見て言ってくれる雄大くんはいつになくかっこいい。
威「今回は俺の指導不足やなあ」
『雄大くんの指導お願いね』
雄「おい！笑」
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作者名：みぃこ | 作成日時：2023年2月4日 17時
