INIの最強マンネ (ページ30)

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今日くらいページ30

『ね、大夢くんもしもだけどさ』

私が切り出すと「なに？」とこっちを見る。

『私がオーディション受けてなかったらみんなと会えてないのかなあ』

大「んー、どうだろねえ笑会えてないかもね笑」

会えてるよ

その言葉を期待していた私にとって大夢くんの言葉は少し冷たく感じて落胆した。

『りーくんとなら出会えそう笑』

大「地元一緒だしね笑」

『けどみんなにも会いたいなあ』

大「今出会えてるんだからいいじゃん？出会った事実はこれから先何年経っても変わんないし」

そう言いながら携帯に視線を向ける大夢くん。

さっきまでの気持ちとは反対でその言葉を聞いたと共に私は嬉しくなる。

『んもー！大夢くん！！』

横から抱きつくと少し耳を赤くして「もー、なに笑」なんて笑うから大夢くんも素直じゃない。

『大夢くんも私に出会えて嬉しい？嬉しいって言って〜』

大「嬉しいよ笑」

『やだ棒読みー！！』

大「ほんとに、嬉しいって思ってる。こんなに守りたい、大切にしたいって思える子に出会えたのは嬉しいなんて言葉じゃ表せないよ」

そっぽ向きながら珍しく素直にそんなことを話す。

『大夢くん、明日は槍が降るね…』

大「そんなこと言うならもうなんも言わない」

『ごめん違うほんとに冗談！！！！！』

大「はいはい離れて」

『やだあー！！！！大夢くん離れないでー！！！』

今日くらい甘えさせてよ、大夢くん。