INIの最強マンネ (ページ24)

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昔も今もページ24

洸人side

『ねえ洸人くん』

そう言って不服そうに俺を見るA。

西「ん？どした？」

『…見ちゃった』

西「何を？」

『西くんのダンサー時代の動画！見ちゃったの！』

なんだそんなことか、なんて思った矢先。

『ダンス踊ってるだけならいいけどそれ以外もいっぱい見ちゃったじゃんばか！！！』

何故か少し怒り気味に俺に携帯の画面を見せてくる。

画面の中の俺は友達との悪ノリで"終電ないね、ウチくる？"なんて言ってて。

西「うーわ、まじで忘れてお願い」

『忘れられそうにないんだけど！なんか言い慣れてるし！！！』

西「慣れてないしこれ友達とふざけてただけだから」

『こんなのも出てきたし！』

そう言って次に見せてきた画面の中の俺はステージの上で女性ダンサーと絡んでいる。

『これも！』なんてスクロールすると今度はPVの演出で女性と絡んでいるシーンが映る。

西「これはこういう演出だって」

『分かってるよそれは！けどなんか、なんかさ！やなの！』

必死なAが可愛くてからかいたくなるのは男ならしょうがないと思う。

西「なーに、妬いてんの？笑」

『妬いてるよ！ヤキモチ妬いちゃだめなの！』

西「んーん、いいけど今は俺Aしか近くにいないからヤキモチ妬く必要なくね？」

『…分かってないなあ洸人くんは！！過去の洸人くんも含めて今の洸人くんだから嫌なの！しょうがないのは分かってるけどさあ、、』

眉毛を垂らして目をぱちぱちとさせる姿があまりにも愛しくて自分でも口角が上がるのがわかる。

西「ほんとかわいい笑けど俺ダンサー時代がなかったら今この活動してないかもしれないしさ、昔の俺も好きになって」

『好きだからヤキモチ妬いてんのー！』

西「はいはい笑もうそんな動画見なくていいから、実物の俺見といて」

『かっこいいけど耳真っ赤だからね洸人くん』

西「それ言うなよ、かっこつけたんだから」

『かっこつけれない洸人くんも好きだよ笑』

Aの方が一枚上手、かも。