救世主は ページ18
撮影の合間、セットに時間がかかるからと少し休憩時間を貰った。
『ちょっとコンビニ行ってくるー！』
俺も行くー！なんて叫んでる迅ちゃんに1人で行ってくるから！と告げて現場を離れる。
『あーーー、あったかい〜』
寒い日が続く中でも今日は日が出ていて暖かい。
コンビニに行ってみんなが好きそうなものと私が食べたかったものを買う。
『なんかいっぱい買っちゃった』
コンビニから出てゆっくり歩いていると声をかけられた。
「え、かわいいね！荷物重そうだし持つよ」
『いや、大丈夫です』
馴れ馴れしい人だなあ、なんて思っていたら顔をのぞき込まれる。
「まじかわいいね。どっか行かない？」
『今から仕事なので…』
「じゃあいつか空いてる日とかないの？」
『すいません、急いでるので』
その場から離れようとするとずっと横を着いてくる。
挙句の果てには通せんぼされて。
『あの、ほんとに急いでるのでどいて貰ってもいいですか？』
「んー、連絡先くれるなら？笑」
『無理です、すみません』
めんどくさいなあ、なんて思ってると聞き馴染みのある声がした。
理「A？」
『あ、りーくん！』
理「どうしたん？」
『いや、なんか声かけられて』
理「すいません、この子俺のなんで」
男の人がその場からいなくなるとりーくんは私の手にあった袋を持った。
理「もー、びっくりさせんでよ」
『ごめん〜、けどなんでりーくんおると？』
理「いや、なんとなく着いてきてみた」
『ありがとう〜助かりました！』
理「ん、てかなんかあったらすぐ電話かけなさい！」
『ごめんなさいママ〜』
理「ママじゃないけど笑 はい、手貸して」
私の手を取って歩き出す。
理「これで声掛けられないでしょ」
『まありーくんが隣歩いてる時点で声かけれないけどね』
____
理「ただいま戻りましたーAナンパされてましたー」
京「だからいつも誰か連れて行けって言ってんじゃん」
『ごめんなさい〜…』
西「大丈夫なの？なんもなかった？」
『大丈夫！りーくん助けてくれたから！』
威「ほんま俺らのかわいいAに声掛けるなんか100億年早いやんなあ」
匠「かわいいんやから気をつけなあかんでほんまに！！」
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作者名：みぃこ | 作成日時：2023年2月4日 17時
