【あたしンち】おれンちユズは転校生に恋をする (ページ49)

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49.花冠と親友ページ49

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おりゃー！！！っとつぎつぎに花の冠を作っていく藤野だがどれも全て若干崩れている。
大きさも皆バラバラで綺麗とは言えない。でも自分のために一生懸命作ってくれる事が嬉しかった
沢山できていく冠にヒラヒラ飛んできた黄色い蝶が藤野の頭に止まった

『(あ、止まった……)ぷっ…あははっ！！』

｢お！ナマエが笑ったー！よし笑え笑え！笑えない時はいつでも俺が笑かしてやる！おりゃー！！｣

『きゃあ！ちょっと、こないでよもー！あははは！やだ怖い！あははははっ！』

｢まてー！！俺様からの冠が受け取れねぇのかー！｣

『あははははっ！』

既に頭と腕に沢山付いた花の冠に加えて追加でつくった花の冠をもって追いかけてくる藤野と逃げるナマエ。

コソコソ隠れながら藤野とナマエを見ていた4人は様々な表情を浮かべていた。
｢藤野がナマエを好きだったなんて…しってたか？ユズピ？｣
｢いや…知らなかった…。なんにも…｣

｢ナマエちゃん、綺麗…お姫様みたい…｣

｢ナマエちゃんと藤野くんって意外な組み合わせだと思ったけど、案外合ってたりして…｣

～♪

悲しみに囚われたくは無い

枯れた花に涙を注ぎたくはない報われない気持ちは

整理して汚い言葉も心も整理して青い目と

ハニーブラウンの髪を揺らして笑うことにしたの

～♪

追いかけっこが終わり草むらに横になった藤野と
隣で花の冠を作るナマエ

｢なぁそれなんて曲だー？｣
『私の曲！』
｢なんだよそれ！はははは！｣

『なんで笑うの？もう…おりゃー！！』
｢お゛ぉおぇおぉー！！？ギブギブ!!!!ギブギブ!!｣

横になっている藤野に白いワンピースのナマエが襲いかかり取っ組み合い(ナマエの一方的な)になるのを見ていたユズは力なくもう、帰ろうと言った時

｢もう、いいよ、帰ろ…。もういい…｣
｢ユズピ…｣
『あーーーー！！！！ユズ！！！』

ビクッっ

『藤野くん！ユズに花冠作って持って帰ろう！私のユズに謝らなくちゃ…途中で抜けてきちゃったし…藤野くんにも迷惑かけちゃった。ごめんね』

｢おー気にすんな！！ユズピにつくる花冠なら中にハチでも仕込んどくか！！｣

『1000倍返しされちゃうよ？笑』

｢よっし！！せっかくだし…叫ぶか！！
ユズピーのバカヤロー！！！給食の、ミートボール、なんでくれねえんだー！！｣

『ユズのばかー！！だいすきだー！！』

｢あ、ユズピ…｣
原っぱに向かって叫ぶ2人にズカズカ近づくユズ