【あたしンち】おれンちユズは転校生に恋をする (ページ48)

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48.追跡と密会ページ48

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｢いこうぜー！！ナマエー！こっちこっちー！｣
『わぁ！危ないよ藤野くん！！』
｢あははははははー！！！｣

藤野がナマエの手を引き人混みの間をスルスルかきぬけて走っていく
｢なんだ藤野の奴足早くね!？｣
｢いそげーおいかけるんだぁあ｣
｢あ～ん、まって～｣｢急いで！川島！｣

走り着いた先はバス停で ○○までいくぞーという藤野の声を頼りにバスに乗りバレないように降りる

｢ここだよー！！！ここ！！｣
『わぁ…すごい…お花が沢山…』

｢すっげーだろ！！前に弟達ときてさ、ナマエって花がすきなんだ？花冠つくってやるよ！｣
『え、いいの？嬉しい、ありがとう藤野くん』

手慣れた手つきで花を摘み始めた藤野にナマエはポツリポツリと先程の話をし始めたが川島がユズを好きな事はさすがに藤野には言えなかった。

『それで…なんか私、自分に自信が無くって人のいい所だけじゃなく悪い所にも目がいっちゃったり…
あの子の方が。とか私の方が。とか…。』

｢ん～…なんか難しく考えすぎじゃねぇ？
要は川島や山下が持っている物が羨ましいって思う自分が嫌なんだろ？気にすんなよ！！｣

ぱぱっと藤野が作った少し形が崩れている花の冠をナマエの頭に乗せうん！かわいい！！と笑った

『え？…かわいい？』

悩み事なんて無いかのような明るい笑顔でわっはっはっと笑う藤野は眩しくてナマエにはお日様のように見えた

｢ナマエって可愛いんだよな！！
テレビに出てくるアイドルみたいだぜ！実は最初にナマエ見た時さービックリしたんだよな！こんな可愛い子いるんだなーってまじでびびった！｣

｢でも俺はユズピの親友でお前のダチだ！！
ナマエとユズピが幸せなそれでいいんだよ！！俺にもチャンスねぇかなーとは思うこともあったけどお前とユズピが笑顔ならそれで、ヨシっ！！！｣

そしていつの間にか新しく作っていた崩れた花冠をナマエの頭にまたのせてまた笑った

｢世界で一番自分が可愛いっと思ってろよナマエ！！お前が笑ってりゃ絶対お前が1番だって！！
俺が保証する！ユズピが言わないなら俺が言ってやる！だから笑えナマエ！！｣