【あたしンち】おれンちユズは転校生に恋をする (ページ32)

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『ユズ、おこってるの？』
｢いや、怒っては、無いけど…ちょっと目のやり場に困るっつーか…｣

｢いやいやユズピ！今のうちに有難く見とけよ！今晩必要になるだろ？｣

『？』

必要になる？水着が？どういう事か聞きたかったがユズが藤野を締めに行ったので聞くことは出来なかった

｢ナマエちゃんは気にしなくていいのだ｣
『そう？』

『(それにしても…さっきユズの肌に触れてしまった……ドキドキしたぁぁあ～！！！)』
赤くなった顔を隠すように手で押えながら戻ってきたユズを横目で見る。水着姿初めてみた…
『ユズ、緑似合うね。知らなかった。』

｢え、そう？あんま意識した事ないけど…確かに緑の服とか結構持ってるかもな｣

『ユズ全然見てくれないけど、私似合ってない？勇気出して、黄色にして見たんだけど…』

｢っ！！？にっにあ゛ってるよ…トテモ(なんならもう鼻血でそうだわ…意地でも絶対出さんけど。)｣

『ほんと？嬉しい…いつかユズとプールに行けたらいいなって思って……柚色にしてみたの…よかった…』
｢……(まじで鼻血でるかもしれん)｣

手、触ったらだめかなとユズの手に触れたナマエにビクッっと異常に肩を揺らしたユズだったがナマエの視線に気づき、身体をできるだけ見ないようにしながら手を繋いだ。

｢すげぇ、似合ってる｣

『えへへ…やった』

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『ウォータースライダー行こ！』
｢えっっ!?｣

『どうしたの？』
｢い、いや…｣

思い出すな僕。去年の忌まわしき記憶…

はい次の人すべってねー
えっちょっまだ！あぁあぁー！
ユズピったら急にくっついてくるんだもんビックリしちゃった…
写真かっちゃった…

ず～ん

『どうしたの？ユズ』
｢い、いやなんでも｣
考えるな僕…去年のことは思い出すな…。今目の前にいるのは僕の彼女だ。なにも変なことは起きない

『一緒に滑ろ！ユズ！』
｢………うん！｣

｢じゃあカップルさんはこれに乗って彼氏さんの間に彼女さんを挟んですべってね～｣

｢!?はぁあぁあそんな難易度たけぇの！？｣
『いやだった？』
｢いっいやじゃねぇし！！｣
『ふふっじゃあ、いこ？』

『｢わぁあぁあぁー！！｣』

(僕、今年は写真を買うことになりそうだなぁ。)

楽しそうに写った写真を2人で買いに行き、
それがまた部屋に飾られることになるのは別の話

それを見た母や姉に問い詰められるのも別の話