【あたしンち】おれンちユズは転校生に恋をする (ページ22)

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お化け屋敷でユズくんと繋いだ手がまだ暑い気がする…。お化け屋敷を出たあとユズくんと藤野くんを残してゆりちゃんとジュースを買いに来た時、ゆりちゃんの突然の言葉にお財布を落としそうになる

｢ナマエちゃん、ユズピに告白しないの｣
『え?!なっなっなんで、ゆりちゃんしってるの?!』
｢フッ……｣

なに?!その意味ありげな感じ！すごく気になる！！
急な展開気づいていけず顔に熱がこもるのを感じる

｢ユズピ、結構モテるよ｣
『っ』

｢もうすぐ夏休みだし会えなくなる。
夏祭りとかプールとか海とか色々あるけど、その間に彼女できてるかも…。今日しないと絶対後悔する｣

『でもっユズくん、好きな人いるって…』

それに振られたら今みたいに友達としていずらくなっちゃうし、避けられたりしたら…悲しいし…
ごにょごにょと話すナマエに石田がいつもどうりのトーンでなんてことないように言った

｢ユズピが好きなのは多分ナマエちゃん｣

『っー』

｢もし振られたら、私がプールも夏祭りも海も全部一緒に行ってあげる。かき氷も食べてあげる。｣

グッドラックと親指を立てるゆりちゃんに背中を押され、私はユズくんと藤野くんの元へ戻った

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｢あの！！ナマエちゃん！！実は！！｣
『えっは、はいっ』

ユズの大きな声にびっくりしたと目を大きくさせたナマエにしまった。っと1度止まったユズ。

だが1度止まったことで勢いで言うつもりだった言葉が引っ込んでしまい出てこなくなった

『？』

｢(っあぁあぁああぁあぁ！！しまったぁあぁ間を開けたことで余計にはなしにくくなってしまったぁあ)｣

『？……、ふふっ』

頭をかかえ急に項垂れたユズにナマエが口元を押えて笑う。あぁ、そうか、みかんちゃんがいってた事、こういうことだったんだ

【目が合うと心臓がバクバクしたり、話すだけで嬉しくなって朝から会えたらラッキー！みたいな】

『目が合うとね、心臓がバクバクするし、話せるだけで嬉しくなるの』
｢？｣

急に話し始めたナマエにユズが抱えていた頭を上げた

『朝から会えたらその日がすごく幸せで、ユズくんがほかの女の子と話してると凄く心臓が痛くなるのっ』

お化け屋敷のときとは別の感情が湧いてきてじんわりと視界が湿っていく

断られる恐怖や川島のことは頭からすっぽ抜けてしまいただ思ったことを口に出してつらつらと話し続けた