【あたしンち】おれンちユズは転校生に恋をする (ページ21)

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21.ダブルのグッページ21

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お化け屋敷からでてきたユズは先程までナマエと繋がれていた左手をみた。
｢(勢いで手…繋いじまった！！緊張した…)｣

飲み物を買いに行った石田とナマエちゃんを藤野とボーッとまっていると隣の男が急に口を開いた

｢なぁ、ユズピ。｣
｢なんだよ？｣

｢お前、今日ナマエに告白しろよ！｣

ユズにビシッと指をさした藤野の予想外の言葉に思わず立ち上がり襟元を引っ付かみ左右に揺らしはぁあぁあぁー！？？？と叫んだ

｢なっなっなななななにいってんだよこっ…とか！｣

｢いやいやマジだって！お前さ、よく考えろよ？ナマエってただでさえ競争率高いんだぞ？それにもうすぐ夏休みだぞ？会えなくなるし夏休み明けにナマエに彼氏が出来てたらどうすんだ！ユズピ!!｣
｢ぐっ…｣

｢それに、ナスオも最近マジになってきたみたいだしさ。あいつがコクんのも時間の問題だぞ？｣

たしかに、友人のナスオがナマエに惚れているのもさっきお化け屋敷でナマエをみる目に熱が篭っているのにはユズも気づいていた。それを見ていると胸の辺りがキュって嫌な音を立てる

｢第一…ナマエちゃんには好きな奴いんじゃん…｣
｢ユズピはそれが誰なんか知ってんのか？｣
｢いや、知らねぇけど…｣

｢なら！！いってこい！！！大丈夫！！骨はひろってやるぜ相棒！じゃなきゃマック奢ってやる！｣
(つってもこいつら両思いな訳だし)

｢はは…サンキュ｣

｢最後はやっぱり観覧車だろ！！｣
｢うんうん｣
『観覧車なんて初めて乗るよ』
｢(藤野のせいで心臓が異常に早いんだけど…)｣

遊園地の目玉であるデカい観覧車に乗ってから帰宅しようと順番にのっていく。
次の方どうぞーというスタッフの女の人の声で最初にナマエちゃん、次に俺、次に｢あ、俺たち次のやつ乗りま～す｣

｢(藤野ぉおおおぉぉー！！？？)｣

お前！？お前ぇええー！！？グッて親指たててんじゃねぇよコラ！！2人きりの観覧車とか怖すぎるだろ!?もう告白するしかねぇじゃねぇかよ！！！
はっ……石田てめぇお前もグルか!?2人して親指たてんじゃねぇよ！！

『あれ？藤野くんとゆりちゃん乗れなかったの？』
｢っ…あ、ぅんっそうみたい！？｣
『そっか。』

にこっと笑うナマエちゃんの髪がキラキラしてて、青い目がまた一段と綺麗に見えた

心臓が飛び出そうなくらいドキドキしてる
言うのか?!本当にいうのか俺！！

｢あの！！ナマエちゃん！！実は！！