【あたしンち】おれンちユズは転校生に恋をする (ページ20)

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20.またまた川島ページ20

＊またまた川島side
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今日の遠足ペアにはなれなかったけどもしかしたらユズピと会えるかもとおもってお洒落してきた。服も新しいピンクのやつを買ってもらった。そして、まさか一緒にお化け屋敷に入れるなんてっ！！！
お化け屋敷の中でもユズピ…やっぱりカッコイイ

どさくさに紛れて手とか触れちゃったりっ…
少女漫画みたいな告白とかされてみたいなぁ

｢(よし！！思いきって……)｣
｢ユズピ…あの…私おばけ苦手だから…よかったら手を…その…｢わぁっナマエちゃんどうしたの｣

『なっなんでもっごめんなさい』
｢どうしたの｣｢あ、ユズピ……｣

ミョウジさんと後ろを歩いていていたナスオの声にユズピが行ってしまう

『な、なんでもないのっ本当に。ごめんねナスオ君』
｢いや！俺は全然っ｣
｢……ナスオ俺ナマエちゃんと後から行くから、お前先に川島と行っといて｣

｢おっおう…じゃあ、先行くわ。行こうぜ川島｣
｢(ユズピ…やっぱりナマエちゃんのこと)｣

綺麗な目からポロポロ涙を零すナマエちゃんの頭をユズピが撫るのを見ると心臓が摘まれたみたいにズキンとした。綺麗な涙…綺麗なナマエちゃん…

｢泣くほどお化けが怖かったのかよ…｣
『違うもん…』
｢ほら行こうぜ。後ろ突っかえる｣
『ぁ…』

ユズピの左手がナマエちゃんの手を取りナマエちゃんも両手でユズピの手を握り返した。また初めて見た、ちょっと照れたようなユズピの表情

｢(もしも、私と手を繋いだら私にもそんな顔をしてくれる？ユズピ)｣

｢行こうぜ川島｣

｢(私が泣いてたら、ユズピはナマエちゃんにするみたいに私の頭を撫でてくれるのかな…)｣

最近のナマエちゃんは髪を切って、化粧もするようになった。可愛かったナマエちゃんはまた更に可愛くなってしまって……だから私も同じ化粧品をかって練習しているけど、ユズピは気づいてくれるのかな

｢お化けが怖くて泣くなんてガキみてぇ｣
『違うって言ってるのに…』

さっき、最後まで言えてたら…ユズピはナマエちゃんにするみたいにガキみてぇだな川島。って私に笑いかけてくれたのかな…

もし、私が告白したらユズピはなんて答えるんだろう

｢あ゛～やっぱりタチバナには勝てないかぁー｣

｢(私だって…ナマエちゃんには勝てないよ)｣