【あたしンち】おれンちユズは転校生に恋をする (ページ19)

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19.お化け屋敷ページ19

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｢明日遠足あるが遊びじゃない浮かれて迷惑かけるやつは反省文かかせる。服は自由学生らしく｣

『う～ん…何着ていこうなぁ…動きやすくて学生らしくて…大人っぽい服』
う～んう～んとタンスを漁り明日の遠足できていく服を探す。あ、これにしよう！

集合時間より早めに駅に着いたナマエ。
カーキ色のジャケットに白のTシャツ、茶色の細身のズボンに白い靴まつ毛とリップは何時もより念入りにした。

待ち合わせ場所に藤野くんゆりちゃん着て最後にユズくんがやってきた……あ、

｢『あ…』｣
｢カラーコーデなのだ｣
｢はっはっはっは！！ナマエとユズピまんまお揃いじゃねぇーか！！2人で回ってたらただのデートじゃねぅかー！！｣

そう、まんまユズくんとコーデが被ってしまったのだ。隣を見るとちょっと顔を赤くしたユズくんと目が会い恥ずかしくて逸らしてしまう。

｢(あれナマエちゃん…いま)｣
『(ユズくん、かっこいいよ～…)』
｢早く行こうぜ！！｣

その後は園内を周り課題の絵を描いたり、アトラクションに乗ったりした。そして最後あれ入ろうぜ！と指さされたのは

『お、おばけやしき…』
｢ナマエちゃん、苦手なの？｣
『う、うん…ジャポンの幽霊は怖いから。ユズくんは？』
｢俺はまぁ、あんまりリアルじゃなきゃ平気…｣

｢それどは4人ごとにご入場いただきます！｣
お化け屋敷は以外とすいてて、スタッフさんの指示で2分ごとに4人ずつはいっていくらしい。

『ゆりちゃんと藤野くんは前の人達と一緒だね』
｢そーみてーだな｣

｢あっユズピ…｣
｢おータチバナーお前と一緒……ナマエちゃん！｣
｢川島とナスオと一緒かよ…｣
｢嬉しいくせに！！｣｢嬉しくねぇよ｣
｢ユズピ……やったっ｣『？』

藤野くんとゆりちゃんが先に前のグループと入ってしまったため、私とユズくんは川島さんとナスオくんと回ることになったのだが

『(っっ…もしかして。)』

そこでナマエは川島がユズに向ける視線に気がつく。積極的に話しかけはしていないものの、川島がユズを見る時の熱が籠った一途な視線に見覚えがある

『(川島さんは私と同じ目をしてる…きっと川島さんも…ユズくんのこと……)』

そして川島さんが勇気を振り絞ったようにユズくんに話しかけるのを黙って見ているしか無かった

｢ユズピ…あの…私おばけ苦手だから…よかったら…手を……その…｢あ？｣

うるさい心臓

ほっぺに熱い物が伝うのを感じた